朝のお手入れには、これ。
夜のお手入れには、こちら。
お出かけの際には、紫外線対策のケアを忘れない。
化粧品においては使用する時間帯、生活シーンに合わせてアイテムを切り替え、使い分けをする感覚はすでに当たり前です。
こんなとても自然なことが、他業界では新鮮な試みであり、大ヒット商品を生み出すきっかけになります。
「おはようございます!!」のひと声から始まるCMですっかりお馴染み
「朝専用」がうたい文句の某缶コーヒーは2002年秋に発売され、大ヒット商品となりました。
清涼飲料業界では年間あたりの販売ケース数にして1000万というのが
ヒット商品の目安と言われているそうで、この缶コーヒーはこれを7ヶ月という短期間でクリアしたというから、驚きです。
なぜ、こんなにも売れたのか?そう、それは「朝専用」という時間軸、生活シーンに注目した点にあり、と言われています。
それまでの缶コーヒーのうたい文句と言えば、豆の種類や焙煎方法が主な要素。
「違いがわかる男の・・・・・」とは言うものの、(ちなみにこれはインスタントコーヒーのうたい文句です。)
実のところ、イマイチよく分からなかったりもする。
何より、分かるとか分からないという以前の問題としてあまりに使い古された文句にマンネリ感が否めませんでした。
そんなまったりとした状況下に颯爽と現れたのが、この「朝専用」という新鮮な切り口を持った缶コーヒーだったわけです。
この大当たりを受けて、他飲料メーカーも挙って「仕事中」や「休憩中」などといった、 ある生活シーンにクローズアップした商品を発売しました。
この時間軸・生活シーンに着目、機能を絞り込んでアピールする戦略は現在、他業界も注目中。
就寝前専用<おやすみビール>や睡眠時専用下着という風に広がりをみせつつあるようです・・・・・・。
では、これを化粧品に置き換えてみたら
どんな風に生活シーンを切り取ることができるでしょうか?
ちょっと日常の生活を追ってみました。
もっと眠っていたい気持ちと戦いつつ起床。
(目覚ましコスメ、おめざコスメ)
↓
今日も仕事かぁ~。何処かに行きたいな(現実逃避気味)・・・。
という気持ちを横目に、何とかモチベーションを上げつつ身支度。
(やる気増進コスメ)
↓
満員電車で通勤。すっかり戦意喪失・・・(↓)
(通勤爽快コスメ↑)
↓
午前中はデスクワーク (電磁波撃退コスメ)
午後はクライアント廻り (化粧直し不要コスメ)
↓
退社時間まであと数時間。でもすでに電池が切れ気味・・・。
(エネルギーチャージコスメで再起を図る)
↓
退社後。張り切って、遊びに、デートにお稽古ごと。
(くすんできた肌色に、喝!)
↓
帰宅後は速攻メイク落とし。素肌に戻ってリラックス。
(お風呂タイム充実コスメ)
↓
ゆるり、ゆるりと安眠体勢へ。
(いい夢が見られる、快眠コスメ)
缶コーヒーに負けじと、他業種ではごく当たり前の単位や切り口をコスメに落とし込んでみるのも面白いかもしれません。
洋服にサイズがあるように、顔面サイズで・・・?表面積で・・・・・?
1日という時間ではなく、1週間単位、1月単位、1年単位、人の成長過程で赤ちゃん、ティーン、熟女など。
女性に限って言えば妊娠や出産に関わる切り口も可能でしょう。
ひとつ言えることは、私たちが日々過ごしている何気ない日常の中に「種」はちゃんとあるらしい、ということ。
化粧品が日常、それもごく普通に使用するものであることを考えれば、当然と言えるでしょう。
ただしそれをひと目見て「種」であると分かるかどうか。その感覚、力を養うことがポイントです。