コンセプトが決まったら次にブランド名を考えてみましょう。
商品の個性を決定する大切なプロセスのひとつであり、もっとも楽しい作業です。
いろいろな方法でさまざまなタイプの名前が思いつきますが、コンセプトやターゲットにきちんと合ってる名前かどうか、きちんと推し量る「眼」が必要です。
商品に名前をつけることには、呼び名を決めるという以上に大切な意味が含まれています。
子供に名前をつけるときのことを思い出してみてください。
やさしげな名前をつけた子供と、元気そうな名前をつけた子供とでは、周囲の受ける印象が違いませんか?
名前はコンセプトや計画、ターゲットをより明確にし、他のプロジェクト参加者にも共通のイメージを与えます。
具体的には、思いつく限りのキーワードを挙げて行くことから始めます。
日本語でピンとくるものがなければ、英語でもフランス語でも、それ以外の言語でも構いません。
直接化粧品に関係のある言葉でなくても、キーワードをつなげた造語でもOK(海外で販売予定がある商品の場合は注意が必要です。)この時点ではとにかくたくさん挙げることが大事です。その中から、コンセプトに合っているか、言葉の響きが心地よいか、その言葉から即、商品のイメージが湧くかなどの観点で取捨選択していきます。ターゲットとして設定している人に意見を聞いてみるのもよいでしょう。
化粧品に
向くネーミング、
向かないネーミング
夢を与えるものですから、「暗い・汚い」ネガティブなイメージを持つ言葉は避けましょう。長くて覚えにくいもの、言いにくいもの、音の響きが美しくないものもあまりおすすめできません。
すこやかで、幸せで、楽しい雰囲気を持つ言葉、前向きになれるような響きを持つ言葉がよいでしょう。名前が決まれば、次は商標登録の手続きにかかるわけですが、たいていの名前は既に登録されているので注意が必要です。商品名としての「ドクター○○」など、薬事法で規制されている名称もあります。
実はここがブランド立ち上げの際の、もっとも難関ポイントなのです。