営業企画部の伊藤慎太郎氏
ええ。昨年9月末に発売して以来、ドクターズコスメとして美容皮膚科や美容外科などのクリニック、医療機関で販売、施術の一環としても使ってもらっています。
例えば、美容外科、皮膚科でのレーザー治療。レーザーを当てた患部は火傷している状態で、通常はステロイド剤などで治療します。しかし、ステロイド剤を塗る 替わりに、「イムヌ ウィークエンド トリートメントパック」でパックをすると、ダウンタイム(治癒時間)が半分で済んだという報告があります。肌の老化 やくすみ、しわ、シミといった一般的な肌トラブルにも非常に効果的ですね。
フラーレン(原料名:ラジカルスポンジ)は、宇宙などにも存在する炭素の同素体で、紫外線やストレスからくるさまざまなダメージから肌を守る抗酸化物質で す。抗酸化物質は別名ラジカルスカベンジャーとも言います。ラジカルは“活性酸素”、スカベンジャーは“掃除をする”という意味で、老化などの原因となる 活性酸素を除去するんです。
活性酸素を除去する力が強いほど肌へのダメージを無害化できるわけですが、ビタミンCやE、ピクノジェノールなどいろいろある抗酸化物質の中でも、フラーレンの効果、注目度は群を抜いています。
ビタミンC誘導体の役割は、壊れやすいビタミンCを細胞内に入れることです。そうすることによって、コラーゲンの生成を促進してシミやしわを改善することができます。
ビタミンC誘導体には水溶性のものと油溶性のものがあります。しかし、それぞれ一長一短で、水溶性のものは安定性はあるんですが、乾燥しやすいなどといっ た問題点がある。反対に、油溶性は刺激は弱く浸透性もあるが、安定性に欠ける。安定性の良いものもあるが配合が限定されます。だから水溶性のものは化粧水 に使うなど、化粧品としてはそれぞれ適材適所で使う必要があります。
その点、APPSは水溶性のリン酸型ビタミンC誘導体に、油溶性のパルミチン酸をつけたものなので、両方の良いところを足した働きをします。特に、浸透性がアップしたことで有効成分を格段に多く体内に届けることができるようになりました。
ビタミンCのアスコルビン酸です。アスコルビン酸は活性酸素を消去するので、アスコルビン酸が多ければ多いほど、より多くの活性酸素を除去できる。結果、肌のトラブルが起きにくくなります。
また、フラーレンとAPPSはもちろん重要ですが、「イムヌ ウィークエンド トリートメントパック」にはその他にも、肌をダメージから守るセレブロシド(ビオセラミド)、ヒアルロン酸、カッコン、クロレラ、アロエベラのエキスを配合しています。もちろん、防腐剤も使用していません。
6本入りのセットで一か月分なんですが、1週間に1本ずつエッセンスとして使って頂き、残り2本は2週間に1回、集中ケアパック用として使用して頂けま す。毎週パックをしたい方は4本をパックに使って頂いても構いません。洗顔後のスキンケアは、基本的にこれ1本で十分です。細胞がターンオーバー(新陳代 謝)する夜に使用することをお勧めします。
APPSの粉はボトルの上部に分けてあります。使う直前に混ぜることで成分を新鮮な状態で摂取することができます。また、ドクターズコスメなので安全性、清潔感も強調しています。
はい。でも、そこは効果を見て頂きたいですね。実績のある、結果が期待できる商品なので、お値段が多少高くてもその価値はあると考えています。
37歳のモニターの方に「イムヌ ウィークエンド トリートメントパック」を試してもらったんですが、一週間で驚くほどの効果がありました。頬の部分がリ フトアップされて、一週間前との差は一目瞭然。5歳は若く見えるんです。私もすごく嬉しかったですが、ご本人もとても喜ばれていましたね。
今は産婦人科だけでなく、美容皮膚科や婦人科などを併設したレディースクリニックなど、女性用の医療機関が多様化しています。今後は美容外科や美容皮膚科 以外にも、産後の肌荒れのための化粧品として産婦人科に置いてもらったり、総合病院の形成外科や皮膚科などに置いて頂くことなども視野に入れています。
OEMでの提供は行っていますが、今のところ自社ブランドでの一般向け販売は考えていません。フラーレンは化粧品業界では何十年に一度、出るか出ないかの商材なんです。そういう意味でも、まずフラーレンの良さや実績をはっきり出して頂けるところで使ってもらいたい。だからこそ今は医療機関限定にしています。そこで評価を頂いた後、一般向けに化粧水などを出す可能性はあります。息の長い商品にしたいですね。