北海道で漁獲されるカスベ(ガンギエイ)は食用として利用され、北海道および東北地方の一部で古くから食経験があります。稚内港のエイ類の水揚げ量は全国のおよそ半分を占めます。
食用になるのはヒレで身の部分は廃棄されていました。エイは魚類のなかでサメと同じ板鰓類に属し、骨のほとんどが軟骨でできています。この軟骨に着目して、廃棄されていた身の部分から、産学官の共同で研究開発を実施し、エイ軟骨由来のコンドロイチン硫酸の抽出に成功しました。
■ 期待される機能性
◎ 体細胞組織に保水性、潤滑性、弾力性を与える
◎ 栄養分の消化吸収・運搬・新陳代謝を促進する
◎ カルシウムの代謝に深く関与して、骨の成長、骨折の回復、骨粗鬆症の防止
◎ 傷ついた皮膚や組織の損傷を補修する
◎ 血液中のコレステロールや過酸化脂質を除去し(脂血清澄作用)、動脈硬化や高血圧を予防し、血液が凝固して血栓ができるのを防ぐ
◎ 関節軟骨の成分の27~43%をも占めて、関節・靱帯・腱の弾性、円滑性を保つ
◎ 皮膚のみずみずしさ、若々しさを向上させる
◎ 目の角膜や水晶体の透明性や弾力性を保持する
◎ 細胞の増殖を促進し、精子を増殖する(造精作用)
出典:1998-1999 改定新版 健康・栄養食品事典,機能性食品・特定保健用食品 監修/医学博士 奥田拓道
■ 用途提案
◎ 関節系のサプリメント、ドリンク、加工食品など
◎ 美容系のサプリメント、ドリンク、加工食品など