グリチルレチン酸は、白色から類白色の結晶性の粉末で、甘草の根に含まれるグリチルリチン酸を加水分解することで得られます。グリチルリチン酸とその誘導体(グリチルリチン酸2Kなど)は、優れた抗炎症作用を有する成分として、広く汎用されていますが、その作用はアグリコンであるグリチルレチン酸によってもたらされる(=活性本体である)事が知られています。
この抗炎症作用により、グリチルレチン酸は皮膚炎やかゆみを抑える医薬品外用剤をはじめ、医薬部外品の薬用スキンケア、育毛剤などの有効成分として広く活用されています。
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■ グリチルレチン酸の特徴
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【 1 】 有効性
グリチルレチン酸は、グリチルリチン酸の活性本体としての抗炎症、抗アレルギー作用に加え、グリチルリチン酸には確認されていない様々な有効性も期待することができます。
◎ 強い抗炎症/抗アレルギー
◎ 過剰な皮脂分泌の抑制
◎ 育毛/ヘアケア
【 2 】 溶解性
グリチルレチン酸は非水溶性ですが、エタノールの他、加温(80℃程度)することでBG、DPG、ペンチレングリコール、プロパンジオールなどの保湿剤、低分子量のエステル油、イソステアリルアルコール、イソステアリン酸などに溶解します。油系・乳化製剤へ配合の際は、これら溶媒での調製をご検討下さい。また、水系処方では50%以上の高エタノールを含む製剤(育毛剤、スカルプケアなど)でのご検討をおすすめしております。
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■ 商品情報
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・商品名: 外原規β-グリチルレチン酸
・基原植物: 甘草(カンゾウ)
・科名: マメ科
・使用部位 : 根
・INCI名: Glycyrrhetinic Acid
・IECIC (2015.12): 甘草亭酸
・化粧品表示名称 : グリチルレチン酸
・医薬部外品表示名称 : β-グリチルレチン酸
医薬部外品の薬用スキンケア製品や育毛剤、歯みがきなどの有効成分としてもご利用いただけます。詳しくは営業員にお問い合わせください。
▲グリチルレチン酸は、白色から類白色の結晶性の粉末。
▲甘草の根に含まれるグリチルリチン酸を加水分解して抽出します。
▲基原植物: 甘草(カンゾウ)