アルニカエキスは、アルニカの花から抽出されたエキスです。
アルニカエキスに、ケラチノサイトのメラニン取り込み作用抑制が認められています。
ケラチノサイトのメラニン取り込み作用を抑制することで、色素沈着を予防することができると考えられます。
◎メラニントランスファー抑制
-色素沈着のメカニズムと美白コンセプト-
肌に紫外線が当ると、ケラチノサイトでメラニン生成に関与する情報伝達物質が作られます。放出された情報伝達物質を受け取ったメラノサイトでは、チロシナーゼが活性化され、チロシンを原料にメラニンが生成されます。生成されたメラニンは、ケラチノサイトに転送され、ケラチノサイトのターンオーバーによって排出されます。
これまで美白のコンセプトとして、情報伝達物質の産生・放出抑制作用、チロシナーゼ活性抑制作用、ターンオーバーの促進作用などが考えられてきましたが、近年メラニンのケラチノサイトへの転送(メラニントランスファー)を抑制するコンセプトが注目されています。
◎アルニカの紹介
植物名/アルニカ
学名/Arnica montana
科名/キク科
和名、別名、生薬名/ -
英名/Mountain Arnica、Leopar’d s-Bane、Mountain Tobacco
アルニカは、ヨーロッパから南ロシアまでの山岳地方の酸性土壌の牧草地に生育するヒナギク(daisy)に似たキク科の多年草で6月から8月にかけて開花します。 「ころび傷の万能薬(パナヒ・デ・シュット)」などの俗名から推測されるように打ち身、切り傷などの外用剤として優れた効果を有するとともに、生理不順、せき、痰、通風、赤痢などにも通用され、17世紀にドイツの民間薬として広く使われていました。 現在、我が国でも、アルニカチンキとして医薬品(パップ剤、歯磨き)に配合され、活用されるとともに、化粧品分野においても、汎用されています。成分としては、セスキテルペンラクトン類、フラボノイド類を含んでいます。
生産国(地)または原産国 | ヨーロッパから南ロシアまでの山岳地方 |
---|---|
関連リンク | https://www.maruzenpcy.co.jp/document/cosmetics/ |