チンピエキスは、ウンシュウミカンの果皮から抽出されたエキスです。
有意なトランスグルタミナーゼ-1産生促進作用が認められています。
◎トランスグルタミナーゼについて
コーニファイドエンベロープ(CE)は角質細胞の外側を覆う強靭な膜です。CEをつくるもとになるたんぱく質がインボルクリンです。また、トランスグルタミナーゼの働きにより、インボルクリン同士の間に架橋形成することが知られております。インボルクリン及びトランスグルタミナーゼの発現量が少ないと、結果的にCEの形成が不十分となります。
◎チンピについて
植物名/ウンシュウミカン
学名/Citrus unshiu
科名/ミカン科
和名、別名、生薬名/ウンシュウミカン、温州蜜柑
英名/ Satsuma Mandarin、Satsuma Tangerine
地球上にミカン類が生まれたのは、今から2000万〜3000万年前と推定されます。これがインドから中国を経て日本に伝わり、蜜のように甘い柑子(コウジ)(ミカンの古名)という意味で蜜柑(ミカン)と呼ばれるようになりました。
ウンシュウ(温州)ミカンは、400〜500年前に中国から九州に入った何かのミカン類の種子から偶然に発生したもので、中国の温州には同じものは見当たりません。食用としては、果実に種子がないことから、家の存続に世継ぎが絶対必要とされた江戸時代には忌み嫌われたこともありましたが、薬用としてはその成熟した果皮が古くから漢方処方に用いられ、現在でも日本薬局方に収穫され、医薬品、化粧品分野で汎用されています。
成分としては、精油(シネオ−ルなど)、糖類、フラボノイド配糖体(ヘスペリジン)などを含んでいます。
作用:抗炎症、活性酵素消去、鎮静、皮脂合成抑制