アセンヤクエキスは、ガンビールノキの葉及び若枝から抽出されたエキスです。
メラニントランスファー抑制
-色素沈着のメカニズムと美白コンセプトについて-
肌に紫外線が当ると、ケラチノサイトでメラニン生成に関与する情報伝達物質が作られます。放出された情報伝達物質を受け取ったメラノサイトでは、チロシナーゼが活性化され、チロシンを原料にメラニンが生成されます。生成されたメラニンは、ケラチノサイトに転送され、ケラチノサイトのターンオーバーによって排出されます。
これまで美白のコンセプトとして、情報伝達物質の産生・放出抑制作用、チロシナーゼ活性抑制作用、ターンオーバーの促進作用などが考えられてきましたが、近年メラニンのケラチノサイトへの転送(メラニントランスファー)を抑制するコンセプトが注目されています。
ケラチノサイトのメラニン取り込み作用を抑制することで、色素沈着を予防することができると考えられます。
アセンヤクエキスは、ガンビールノキの葉及び若枝から抽出されたエキスです。
◎ガンビールノキ の紹介
植物名/ガンビールノキ
学名/Uncaria gambir
科名/アカネ科
和名、別名、生薬名/ガンビールノキ
英名/Gambier、Gambier Catechu
ガンビールノキは、マレー半島、スマトラ、ボルネオなどに分布し、東南アジア各地で栽培されている、つる性の常緑低木です。 ガンビールの葉と小枝を煮出し固めたものをアセンヤク「阿仙薬」といい、収斂性止瀉薬、整腸薬として瀉痢、便血、尿血、血痢などに用いられています。また口腔清涼剤の原料などにも用いられています。成分としては、カテキン、タンニンを含んでいます。