真珠母貝(アコヤガイ)Pinctada fucata の真珠層に含まれる硬たん白質であるコンキオリンを加水分解したものの水溶液です。
真珠たん白(コンキオリン)は20数種のアミノ酸で構成されていますが、そのアミノ酸組成は、皮膚の角質層にある 保湿物質・NMF(Natural Moisturizing Factor)によく似ているといわれています。 成分としては、アミノ酸及びペプタイドを含んでいます。
■真珠の紹介
植物名/真珠母貝(アコヤガイ)
学名/Pinctada fucate
科名/ウグイスガイ科
和名、別名、生薬名/パールカルク、アコヤガイ
英名/Japanese Pearl Oyster
真珠は、昔から世界各地で宝石としてのみならず、薬用としても珍重されてきました。特に中国では「珍珠」と呼ばれ、要人、富者は強壮剤、鎮静剤及び解熱剤として真珠を重用したといいます。
真珠の科学的研究は19世紀ごろから始められましたが、1855年、イギリスのE.Dremyは真珠を希酸で溶解したとき溶けないで残る有機物をコンキオリンと名付けました。
その昔、エジプトの女王クレオパトラはアントニオをもてなすのに、真珠の耳飾りを酢の杯に投じてささげたといわれていますが、炭酸カルシウムが激しく泡立って溶けた後、残った 淡黄色の薄膜〜コンキオリン〜が一種の硬たん白であることが証明されたのは20世紀初頭のことです。