プロファインとは、酒造りの過程で得られる酒粕を再度清酒酵母で発酵することによってできるお酒を濃縮・粉末化したものです。お米から酵母による二段階の発酵工程を経る事によって余分な糖質をアルコールへと変換して除去し、遊離のアミノ酸や低分子のペプチドを高含有させた和風スーパーフードです。
酒は「百薬の長」といわれ、適度な摂取が健康増進にとてもよいとされています。その効果の一部には、特に清酒に多く含まれるアミノ酸が関与しているといわれています。
お米は、日本人には欠かせない食素材であり、重要な糖質の供給源となっています。それと同時に、お米にはたんぱく質も含まれており、たんぱく質源としても有用な素材であることから、我々の健康維持に大変重要な役割を担ってきたと考えられます。
『 お米 』を発酵
⇒『 お酒 』 + 『 酒粕 』
『 酒粕 』 を発酵(清酒酵母)
⇒『プロファイバー(難消化成分高含有素材)』 + 『 二段発酵酒 』
『 二段発酵酒 』 を濃縮・粉末化
⇒『プロファイン(アミノ酸・ペプチドリッチ素材)』
発酵アミノ酸高含有
(約30%は遊離アミノ酸)
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◎ 二段発酵酒と醸造産物との比較
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二段発酵酒、清酒、調理酒のアミノ酸含量を比較した場合。
二段階の発酵工程を経て得られた二段発酵酒では、
清酒の20倍
調理酒の10倍
もろみ酢の2-3倍アミノ酸
を含有しています。
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◎ プロファインと黒酢末、もろみ酢末との比較
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黒酢、もろみ酢を粉末化したものとのアミノ酸含量の比較した場合。
二段発酵酒を粉末化したプロファインでは、パウダー中の約30%程度が遊離アミノ酸となっており、粉末化した黒酢またはもろみ酢とは比較にならないほどの遊離アミノ酸を含量しています。
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◎ プロファインの機能性
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プロファインは、二段階の発酵工程を取ることによって、遊離アミノ酸や低分子ペプチドを豊富に含有させる事に成功しており、アミノ酸・ペプチドによる様々な機能性が期待できます。
<in vitro>
【1】 ACE阻害活性
元の酒粕と比較して、阻害活性は格段に向上しました。(IC50=7.98μg/ml)
【2】抗酸化活性
元の酒粕の5倍以上に抗酸化活性(DPPHラジカル捕捉能)が向上しました。
<in vivo>
【1】肝臓への脂肪蓄積抑制効果
糖質を過剰摂取させた(飲水としてフルクトース溶液を与えた)ラットにプロファインを5%混ぜた飼料を与えると、肝臓への脂肪の蓄積が有意に抑制された。
【2】持久力向上効果
マウスにプロファインを2週間連続して経口投与(1g/kg体重)して与えると、マウスの遊泳時間が有意に延長された。
【3】胃炎軽減作用
ラットにアルコール(99.5%エタノール)を経口投与(5g/kg)して誘導した胃炎に対してアルコール投与30分前にプロファインを経口投与する事によって胃炎が軽減された。
【4】抗ストレス作用
拘束ストレス(2.5時間の拘束ストレスを7日間)を与えたラットに対して、拘束30分前にプロファインを経口投与(1g/kg)すると、ストレスによって上昇する血中コルチコステロン濃度が有意に抑制された
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◎ 溶解性と安定性について
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<溶解性>
水に対して極めてよく溶ける
<安定性>
【条件】
プロファイン5%溶液をpH2-11に調整した後、熱処理なし、100℃-10分処理、100℃-30分処理の条件で処理し、着色(OD430)と濁り(OD660)の程度を評価した。
【結果】
酸性〜中性付近にかけては色調の変化、濁りの発生は見られず、100℃-30分の処理においても、大きな変化は見られなかった。一方で、アルカリ性領域(pH9 以上)では、熱処理を施す事によって着色が見られ、沈殿の発生も見られた。
▲プロファインと黒酢末、もろみ酢末との比較
▲国産の原料を使用しています。
▲ヤヱガキ発酵技研株式会社(本社・工場)
ヤヱガキ醗酵技研が新たな機能性素材を開発した。「プロファイバー(R)」と「プロファイン(R)」だ。酒粕をさらに発酵させ、“清酒”と“酒粕”を生成し、それらを粉末化した。ともに優れたエビデンスを揃え、健康美容素材としての活用が期待される。
350年の歴史を誇るヤヱガキ酒造から1979年に独立したヤヱガキ醗酵技研(株)は、これまでに健康食品素材も数多く手がけ…【記事詳細】