「接客の技術」もエステティックの技術に負けず劣らず、非常に重要な「技術」。お客さまから強く支持されているサロンほど、この点をぜったいに見逃さず、最重要ポイントとして位置づけています。 接客教育は重要かつ必須。絶対に省略してはいけません。たぶんロールプレイングをくどいほど繰り返すのが、最も身に付く方法でしょう。お客さまの立場で一度、来店からお帰りまで体験してみれば、接客も含め、工夫する余地がどこにあるか、よくわかります。
店内の各スタッフ同士の心理状態は、いくら隠しても表面ににじみ出てきて、お客さまは敏感に察知されます。プロ意識を持ち、真摯に誠実に接客しようとしているスタッフの努力は、それなりにお客さまに伝わります。ただし、「マニュアルによる対応かな」をお客さまに意識させるような接客では、形式的には隙がない立派な接客のように見えて、実はお客さまとの間の「心のかよいあい」がありません。あくまでも自然に、でなければ温かみを感じていただくことができない点、くれぐれもご注意ください。
また、サロンでスタッフ指導に熱心なあまり、スタッフが何らかの叱責を受けている場合がありはしませんか?叱責というのは、大声でしかることだけではありません。雰囲気をこわすこと、これは客の立場からすると論外です。お客さまに対しても何のアピールにもならないばかりか、最悪の場合は失客にもつながりかねないケースですので、注意しましょう。
接客に関しては、一定水準をクリアしていたとしても、それはスタートラインに過ぎず、技術や、化粧品、機器、内装、あらゆる点で工夫と努力をしても、接客にはゴールがありません。そこにこそ、この仕事のすばらしさがある!とも言えますよね。
さて、次回は、店舗づくりについてのちょっとした注意を。