紫トウモロコシ(パープルコーン)は、産地の南米ペルーでは、数千年前から原住民が食用にしていました。一般的な白や黄色のトウモロコシではなく、濃紫色をしたトウモロコシの原種です。
ペルーの国民的ジュースのチチャモラーダは、この紫トウモロコシ(パープルコーン)を水煮した汁を布ごしし、果物や砂糖や加えたものです。酸性で鮮やかな色が特徴の飲み物です。
【期待される効果】
・肥満抑制
・高脂肪食摂取時の肥満抑制
・糖尿病抑制効果
・免疫強化
【用途】
ドリンク、お菓子、サプリ 等
紫トウモロコシの色素は、天然色素として日本でも食品に使われています。紫トウモロコシの実を食べる事はあまりありません。
チチャ(紫トウモロコシのお酒)を調べるとよく出てくるのが
・ポリフェノールが多いとされるワインよりも多いため美容にも良い
・血栓を防ぐ効果がある
ですがペルーのアンデス文明の形成に大きく関わってると言われる紫トウモロコシの本当のすごいところはそれだけではありません。
近年、研究機関によると
『 1. 紫トウモロコシ色素(アントシアニンの一種)による糖尿病予防・糖尿病抑制』
『 2. 日本の実験で大腸がんの発生を有意に抑制する事を確認』
『 3. 肥満抑制』
これらの効果があると発表されていました。
※情報元サイト:American Physiological Society (英文)/日本食品化学研究振興財団(紫トウモロコシ色素による肥満抑制・糖尿病抑制)
■紫トウモロコシ色素
◎ 製法
イネ科トウモロコシ(Zeamays LINNE)の紫色の種子より、温時水または弱酸性水溶液で抽出して得られたもの。
◎ 性状
酸性で赤色、中性で赤~暗赤色、アルカリ性で赤紫~暗藍色を呈す。水、プロピレングリコール、アルコール、酢酸などにはよく溶け、油脂には溶けない。熱、光には比較的安定であるが空気中の酸素で酸化され漸次退色する。主色素はシアニジン-3-グルコシド等で、赤色~紫赤色を呈する。
◎ 生理活性
[1] 大腸がん抑制作用
紫トウモロコシ色素は、大腸がんの発生を有意に抑制することがラットを用いた動物実験により確認された。
[2] 肥満・糖尿病抑制作用
紫トウモロコシ色素は、マウスを用いた動物実験で肥満・糖尿病の防止、抑制に効果を発揮することが確認された。