◆シジミの伝承的有用性
シジミは日本では江戸時代の頃から「肝臓に良い」、「黄疸に良い」、「酒飲みに良い」、「滋養強壮に良い」といったイメージで認知されています。これは日本に限った話ではなく、シジミをよく食べる中国や台湾でも、全く同じイメージで認知されています。明朝時代の中国で1596年に出版された著名な薬学書「本草綱目」でもシジミは取り上げられており、その中で「シジミは食欲を増進させ、霊薬(仙丹)に含まれる毒素を分解し、暴熱を取り除き、視力を高め、排尿機能を強化させ、酒毒を分解し、黄疸を治す」と紹介されています。日本で伝承されるシジミの有用性とほとんど同じ内容が、16世紀から伝承的に確立しているといっても良いでしょう。縄文時代から食べ続けられて来ているという食経験=高い安全性、そしてその食経験から得られた実感と語り続けられた伝承的有用性、このふたつを兼ね備えているところが、シジミの持つ最大の魅力と言えるのではないでしょうか?
◆台湾・花蓮特産 黄金シジミ
花蓮県は、西は台湾中央山脈、東は太平洋に面した、台湾東部に位置しています。そこには新鮮な空気と清らかな水をたたえた水産養殖専業区があり、砂と小石が混じる専用池で山からの湧き水を利用してシジミが育てられています。
また花蓮産のシジミは、貝殻の色が黄金色に見えることから、「黄金シジミ」と呼ばれており、高級食材として用いられています。この黄金シジミは、一般的にはタイワンシジミと称される種類で、淡水域の砂礫底や砂底に生息することや雌雄同体という特徴を持つことから、日本のマシジミの近似種(もしくは同一種)とされています。殻の色はマシジミよりも黄色の度合いが強く、このことから「黄金シジミ」という名前が付けられています。また大きさは20mm〜40mmとなり、日本で一般的なヤマトシジミよりも平均して一回り以上大きいサイズになります。
◆シジミエキスパウダー
「シジミエキスパウダー」は、台湾・花蓮特産の黄金シジミからエキスを抽出して粉末化した食品素材製品です。シジミエキスの製造は、一般的な熱水抽出法により抽出したエキスと、シジミの貝肉を酵素加水分解処理することにより得られたエキスの2種類をブレンドして、そのブレンドエキスをスプレー乾燥することにより行われています。この特徴的なダブルエキス製法とも言える製造方法により、一般的な熱水抽出法のみで製造したエキスと比較した場合、より高い保健効果が期待できるエキスとなることが、台湾での研究により解明されています。また本製品は、シジミ特有の旨味・風味を感じることができるエキスパウダーとなっていることも特徴で、例えば粉末スープのような形で利用することも可能です。もちろん、サプリメントの原料として、ソフトカプセル、ハードカプセル、錠剤、顆粒など幅広い利用が可能です。
[特長]
・水産養殖専業区で養殖された黄金シジミから抽出したエキス
・熱水抽出法と酵素加水分解処理による2種類のエキスをブレンド
・豊富なアミノ酸、グリコーゲン、タウリンなどを含有
・幅広いアプリケーションに対応可能
◎品質規格
・グリコーゲン 3.0g/100g以上
・タウリン 2.0g/100g以上
【シジミエキスパウダーに含まれる成分(100gあたりの分析例)】
[規格成分]
グリコーゲン/7.2g、タウリン/3.32g
[アミノ酸ほか]
アルギニン/900mg、リジン/1030mg、ヒスチジン/340mg、フェニルアラニン/600mg、チロシン/480mg、ロイシン/1030mg、イソロイシン/650mg、メチオニン/370mg、バリン/760mg、アラニン/750mg、グリシン/5220mg、プロリン/590mg、グルタミン酸/1850mg、セリン/640mg、スレオニン/770mg、アスパラギン酸/1480mg、トリプトファン/190mg、シスチン/200mg、オルニチン/570mg、ヒドロキシプロリン/60mg、コリン/80mg
◎梱包形態
1kg/アルミ袋
◎製品原産国
台湾
▲台湾・花蓮県のきれいな環境で養殖された「黄金シジミ」
▲「黄金シジミ」と呼ばれており、高級食材として用いられています。
▲台湾・花蓮特産の黄金シジミからエキスを抽出して粉末化しました。