抗疲労研究所
設立記念講演会を開催
(株)抗疲労研究所(本社東京都港区、池内眞弓社長)は16日、「抗疲労・アンチエイジング・QOL改善」をテーマに、会社設立記念講演会を東京海洋大学品川キャンパス楽水会館にて開催した。
同社・池内代表の指導教授である、東京海洋大学客員教授・矢澤一良氏による「予防医学とヘルスフード」では、超高齢化社会問題を提起した。65歳以上の人口が25.6%以上を占めるということで国を挙げての医療費抑制が求められ、予防医学がより重要となってきている点を説明した。またヘルスフードに求められる必須条件は、エビデンス・安全性・メカニズムの3点がだということを強調した。また代表挨拶では、ヘルスフードの認知度アップ、医療への応用をはじめ、ヘルスフード科学のシステム化の重要性について述べた。
同社は今年3月に博士課程に在籍する同社・代表により設立。本社を同研究科ヘルスフード科学寄付講座内に置く。主な事業は、機能性食品(ヘルスフード)の研究、機能性食品の基礎研究、前臨床研究受託・コンサルティング――など。
同社代表は、助産師として働いた経歴を持つ。医療現場で多くの患者と接するうちに、食品を通じた予防医学の重要性を実感したことで、働きながら受験勉強し、1999年に東京海洋大学・大学院へ進学。「研究者として社会に貢献したい」と起業を決意した。今後博士号取得を目指すとともに、抗疲労作用や持久力向上につながる機能性食品の企画開発に力を入れていく考えだ。受託した研究は同大学と共同で実施するため、施設整備などの経費がかからず、費用も安く抑えられるのが強みだ。同大学としては初の試みである学生ベンチャー企業ということで注目が集まる。