ハナビラタケは、標高1千メートル以上の高地に自生するきのこで、健康維持に関わりが深いと言われています。β-グルカンを乾燥重量の35%以上含んでおり、その構造はβ-(1→3)であり、免疫賦活作用やコラーゲン産生促進作用に優れています。ダイセルハナビラタケでは、さらに抗腫瘍作用や血管新生抑制作用を示すことを研究により証明しています。
■ハナビラタケとは?
ハナビラタケは夏季にカラマツやアカマツ等の針葉樹に発生する白色~淡黄色の大型のきのこで、柄はいくつも枝分かれし、花びら状に薄く波打つことから命名されました。欧米では「カリフラワーマッシュルーム」、中国では「鋳球菌」と呼ばれます。日本、中国、韓国、ヨーロッパ、ロシア、北米に分布しますが、稀少性が高く、美味で独特な歯ごたえがあり、食用きのことして珍重されています。
・β-グルカンを豊富に含むキノコです。
ハナビラタケは、キノコ類のなかでも突出したβ-グルカン含有量を誇り、乾燥重量あたり35%以上とアガリクスの3~4倍にものぼります。ハナビラタケのβ-グルカンの構造はβ-(1→6)結合の分岐鎖を有するβ-(1→3)-グルカンであり、アガリクスに含まれるβ-(1→6)-グルカンとは異なります。ハナビラタケのβ-(1→3)-グルカンには免疫賦活作用やコラーゲン産生促進作用など、様々な生理作用が報告されており、健康増進や美容力のアッフにも有効な素材として期待されます。
■ハナビラタケ(粉末)のβ-グルカンの特徴
・ハナビラタケ粉末の成分の半分近くはβグルカン(アガリクスの3-4倍)。しかも、その70%以上が免疫調整作用が高いといわれるβ-(1→3)-グルカン構造。
・アガリクスに含まれる変異原物質「アガリチン」は検出限界以下。
・β-グルカンとは?
グルコースがβ-グリコシド結合で連なった多糖の総称で、植物・菌類・細菌類などに含まれる成分として広く分布しています。由来によりその分子構造は様々ですが、キノコに含まれるβ-(1→3)-グルカンには免疫賦活作用をはじめとした種々の生理作用が報告されており、抗腫瘍医薬品として実用化されているものもあります。
■微細粉末
タイセル独自の技術により粒径を微細化(10μm)し、β-グルカンの抽出率を向上。
■ハナビラタケの機能性
・抗腫瘍作用
・血管新生抑制作用(→転移抑制、抗しわ、加齢黄斑変性予防)
■ハナビラタケのビタミンD含有量
ハナビラタケはβ-グルカンの他に、年齢とともに皮膚での合成量が低下するビタミンDを100g当たり 201μgも含んでいます。ビタミンDは骨の健康に大切なだけでなく、最近では免疫系の病気や生活習慣病と関連があることが分かり始めています。アメリ力、カナ夕、オーストラリアなどでは、研究結果を受け、すでに目安量が以前の2~3倍に引き上げられています。
■使用例
サプリメント、ドリンク 等
▲β-グルカンの含有量比較、ハナビラタケβ-グルカンの構造模式図
▲市販アガリクス製品よりも強い抗腫瘍作用(径口投与)
▲人工消化液中のβ-グルカン抽出率(%)