ナットウキナーゼ(nattokinase)は、納豆に含有されるたんぱく質分解酵素の一種で、大豆を発酵させる納豆の生産過程で納豆菌が体外に分泌する酵素です。線維素(血栓の主成分フィブリン)溶解作用が確認されています。ナットウキナーゼは、須見洋行博士が発見、命名された成分です。
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■ 納豆菌培養エキス末TW とは?
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ナットウキナーゼ活性20,000FU 以上を含有する、豆菌培養液の凍結乾燥粉末です。
(FUとはフィブリン分解ユニットの略であり、ナットウキナーゼ活性を示す単位)
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■ エビデンス ※[ ] 内は論文
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【血栓溶解について】
・血栓症のイヌにナットウキナーゼを経口投与し、血管造影でイヌ血栓溶解が確認された。
[ Acta Haematol. 1990;84(3):139-43. ]
・ラット大腿動脈における内膜肥厚を抑制し、内皮損傷後の壁血栓の溶解を調節することが確認された。
[ Life Sci. 2003 Jul 25;73(10):1289-98. ]
・注射投与でラットの血栓形成を抑制する効果を示した。
[ Acta Haematol. 2010;124(4):218-24. ]
・健康男性における繊維素溶解と抗凝血作用の増強
[ Sci Rep. 2015; 5: 11601. ]
【血圧降下について】
・コントロール群と比べ、ナットウキナーゼ摂取群は収縮期および拡張期の血圧降下が有意に認められた。
[ Hypertens Res. 2008 Aug;31(8):1583-8. ]
【血流改善について】
・血小板凝集と血栓形成を阻害することによって血流を改善することが確認された。
[ Lab Anim Res. 2013 Dec; 29(4): 221?225. ]
(実験結果)
・コラーゲンを添加したコントロールの凝集率を100%として、コラーゲンと納豆キナーゼの添加は血小板凝集率をコントロールの約60%まで抑制した。
・ナットウキナーゼの投与は、濃度依存的に実験的に誘導されたラット血管閉塞の時間を延長した。
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(実験結果)
・塩化第二鉄でラット動脈閉塞を誘導した後、ナットウキナーゼ投与群には頸動脈の血流が改善された。【 右上:グラフ 】
・顕微鏡写真で塩化第二鉄の誘導で形成したラット頸動脈の血栓の閉塞状態を改善したことが確認できた。【 左下:写真 】
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■ その他の期待される効果・エビデンス
※[ ] 内は論文
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【脂質低減効果について】
・原発性高コレステロール血症を持つ成人に対してナットウキナーゼは低コレステロール食と組み合わせて血清コレステロールを低減する効果を示した。
[ Acta Cardiol Sin 2009;25:26-30. ]
【アルツハイマー病症状の軽減】
・ラット経口投与実験によって、ナットウキナーゼがアルツハイマー病の症状を軽減する効果があることが確認された。
[ Hum Exp Toxicol. 2013 Jul;32(7):721-35. ]
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■ 期待出来る効果
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ナットウキナーゼは血栓を分解させる効果、血流改善作用や血圧降下作用、血小板凝集抑制作用などが確認されて、心筋梗塞の予防や脳梗塞の予防及び生活習慣病の予防などが期待できる。
【1日摂取目安量】
ナットウキナーゼ 2000FU以上
(日本ナットウキナーゼ協会の推奨する摂取量)
【摂取のタイミング】
どのタイミングで摂っても良いですが、夕食後や就寝前の摂取がより効果的です。
(血栓は深夜から早朝にかけて出来やすいため)
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■ 製法及び規格
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【製造工程】
納豆菌発酵培養→培養液回収→濃縮・殺菌→混合→乾燥→粉砕→混合→篩過→製品・検査→包装・保管
【原材料】
デキストリン、納豆菌培養エキス(大豆を含む)
▲ラット頸動脈の血栓の閉塞状態を改善したことが確認
▲大豆を発酵させる納豆の生産過程で納豆菌が体外に分泌する酵素
▲ナットウキナーゼは、納豆に含有されるたんぱく質分解酵素の一種。