β-アラニン(β-alanine)は、タンパク質の構成原料とならないアミノ酸で、3‐アミノプロパノン酸とも呼ばれています。生体内では、カルノシンやアンセリンなどのペプチド構成分子、補酵素Aを構成するパントテン酸の構成分子として存在します。そのため、カルノシンやアンセリンなどを多く含む筋肉中に多く存在します。
β-アラニンは、欧米では広く知られているサプリメント成分で、「運動能力向上」や「疲労軽減」効果が認められています。日本では、19年3月の食品区分の一部改訂で、医薬品的効能効果を標ぼうしない限り医薬品と判断しない成分(原材料)リストに追加されました。
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■ β-アラニンの作用
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β-アラニンを摂取
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カルノシン合成酵素が活性化され、体内のβ-アラニンとヒスチジンからカルノシンが合成される
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カルノシン量が増加
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疲労軽減、運動能力向上
・カルノシンには、疲労回復、運動パフォーマンス改善効果があり、β-アラニンは、体内のカルノシンレベルを引き上げることができる。
・カルノシンは分子量が大きいため、直接サプリメントで摂取しても、ベータアラニンとヒスチジンに分解されてから筋細胞内で再合成されることになる。そのため、カルノシンではなくベータアラニンの形で摂取するのが望ましいとされる。
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■ β-アラニンの効果
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カルノシン濃度を高めることで運動能力の向上が期待されます。
< 疲労感が軽減 >