安心・安全・高品質に着目。
牛胎盤が主流であった当時-1997年-TKKは国内で初めてトレーサビリティが可能なSPF豚胎盤を使用した食品用プラセンタエキスの製造を始めました。国内産SPF豚の使用にこだわった最大の理由は、管理された新鮮・健康な生胎盤が得られ、安心・安全、品質の高いプラセンタエキスを提供できることです。千葉、青森、埼玉、茨城、秋田など各県の畜産家と契約し直接豚舎に出向き、あるいは分娩毎に冷凍輸送で回収した後、原料は直ちに処理されます。
≪SPF豚とは・・・無農薬野菜の動物版≫
SPF豚(Specific Pathogen Free Pig)とは、豚の発育に悪影響を及ぼす特定の病気(マイコプラズマ肺炎、萎縮性鼻炎、豚赤痢、トキソプラズマ症、オーエスキー病など)に汚染されていない「清浄な豚」、あるいは「健康証明書付の豚」という意味が含まれています。
もともとは医学・獣医学などの実験用に開発されたSPF動物の一種で、無菌的な手術室で帝王切開により生まれた豚をできる限り衛生的な環境下で飼育したものです。
豚にはいろいろな感染病が多く、また1カ所にて沢山の数を飼うので、病気の予防のためにワクチンや抗生物質などの薬剤を大量に使わなければなりません。その結果、養豚家の経営を圧迫すると同時に、肉質への影響、薬剤の残留なども問題視されています。
このために、豚の生産性にとくに影響するいくつかの病原体を持たない豚、SPF豚が注目され、飼育法が実用化されてきたのです。
SPF豚の飼育には豚舎の設備投資や衛生環境の維持に従来の飼育方法よりも経費や手間がかかりますが、病気やストレスがないので成長が早く、汚染の心配や薬剤残留の心配がありません。
いわば「無農薬野菜の動物版」としても注目されています。
≪プラセンタとは?≫
プラセンタは、妊娠中の母体と胎児をつなぎ受精卵から胎児を育て上げる臓器で、出産後に「後産」として体外に排出されます。受精後、受精卵と子宮の間にできる絨毛のような血管の集まりで、これにより胎児は、呼吸、代謝、排泄から脳下垂体や内分泌作用、母体の免疫調節に至るまで、ほとんどすべての生理活動を行っている複雑で神秘的な臓器です。
≪TKKのプラセンタへのこだわり≫
○ 厳格な管理のもとで飼育、分娩された胎盤を原料に選択することは当然です。そのため規格豚を成長させるまでの管理、胎盤の選別、収集基準や分娩後の胎盤の取扱マニュアルなどの理解・認識・実行性に優れている養豚業者に協力頂いております。
○ 除血、洗浄された精製組織から、独自の酵素化学を使って抽出されたエキス粉末です。
○ 抽出エキスをフリーズドライ(-35℃)で脱水粉末化していますから、成分が変質することがなく水溶性の高いエキス粉末を得ることができます。
≪TKKのSPFプラセンタ製品≫
○ SPFプラセンタT-100(S)・・・エキス分99%以上を含有。臭いの低い淡黄褐色〜褐色の粉末。主に錠剤・顆粒製品から飲料、セリーにも使用されています。
○ SPFプラセンタT-A(S)・・・エキス分90%含有(環状デキストリン10%)。肉臭をほとんど感じない白〜うすいベージュ色の粉末。飲料や一般食品への配合に適しています。
○ 飲料向けの液状タイプ :T-SL…エキス分5%以上含有等、ご要望に対応します。
TKKのプラセンタエキスの成分は主にアミノ酸、ビタミン、ミネラル、ヒアルロン酸、コンドロイチン硫酸などのムコ多糖類、核酸(DNA、RNA)等で構成されています。
規格例
項目 SPFプラセンタT-A(S) SPFプラセンタT-100(S)
色 白〜淡黄褐色 淡黄褐色〜褐色
におい ほとんどない わずかに特異なにおい
溶解性 水に溶け易い 水に溶け易い
アミノ酸試験 陽性 陽性
ペプチド試験 陽性 陽性
乾燥減量 5%以下 5%以下
pH 6~7(5.0~5.5) 6~7(5~6)
総窒素 8%以上 9%以上
ヒ素 2ppm以下 2ppm以下
重金属 10ppm以下 10ppm以下
一般細菌数 1×102cfu/g以下 1×102cfu/g以下
大腸菌群 陰性 陰性
≪SPFプラセンタT-100の(チロシナーゼ阻害)作用 バリア機能改善作用≫
メラニンはチロシンから酵素チロシナーゼによって段階的に生成されますが、プラセンタエキスはチロシナーゼ活性を阻害します。
UVB照射によるマウス表皮角質層の肥厚を縮小し保湿力及びバリア機能を改善します。
第132回 日本薬学会 年次総会で発表(2012)
詳細につきましては、お気軽にお問合せください。
▲通常の飼育方法よりも経費・手間がかかるが、汚染の心配がありません
▲厳格な飼育管理によって育てられた「健康・清潔な豚」
▲SPFプラセンタT-ASエキス粉末と2%水溶液