生体への凶器に変化する酸素
生体のあらゆる所で、四六時中、活性化した過激な酸素が生まれています。酸化障害を与え続ける過激な酸素、体内で消去し切れない余剰の活性酸素は老化へ誘導する元凶です。
未熟児で生まれた赤子を高濃度の酸素テントで保育していた時代に、網膜に不可逆的な酸化損傷を与え失明に至った不幸な事件が多発した。酸素障害の典型例である。
アスタキサンチンは、自然界でとりわけて強い活性酸素消去能力を持った天然成分です。
2001年、TKKはバイオアスチン®としてアスタキサンチン製剤を始めて日本市場に上市したうちの1社(/2社)です。
●赤のミステリー
滝のような激流に逆らって、1日におよそ10数kmも川を遡上するサケ。紫外線を浴び、過酷な運動に耐えたのち、なお3,000から4,000個の卵を産み落す。
サケはおそらく自然界で最も高い耐久能をもった生物と言えるであろう。
そのサケの体内にはアスタキサンチンが豊富に含まれている。
激しい運動はサケの筋肉内に活性酸素を発生させ、それは筋肉に強度の疲労とダメージを与え続けるであろう。
あの赤味を帯びたオレンジ色には、活性酸素による障害から身を守り、疲労をすばやく回復させ、酸素を効果的に利用する仕組みがきっと隠されているに違いない。
アスタキサンチンはサケ、イクラ、エビ等の魚介類や藻類などに含まれる赤色の天然色素系物質です。人参、カボチャに含まれる黄色の「β-カロテン」、トマトの赤い「リコピン」などと同じ“カロテノイド”として総称されます。
アスタキサンチンは藻の一種、ヘマトコッカス藻から超臨界ガスによって抽出生成されます。
●太平洋の真ん中で赤い色素の培養
弊社の提携先、サイアノテック社は1994年にハワイ島で独自の培養技術によってヘマトコックス藻の本格生産を開始しました。その10年前、同社は世界で初めて海洋深層水を使ったスピルリナの培養を始めています。藻類培養に特異な技術をもつ同社は1983年に誕生したバイオベンチャー企業です。
ハワイ島の、地球上、この地域以外では得られない特殊な気象、風土の中、その独特の自然環境を活用し、独自の密閉循環式と屋外流路式の併用培養法を生み出し、優位な経済コストでの生産を確立しました。
●ケアホレポイントだからできること
ハワイ島の西側海岸に位置するコナ・ケアホレポイントは、4,000mを超える2つの山と、太平洋からの風が影響し合い晴天の多い特殊な自然が造られました。
培養によるヘマトコッカス藻の育生に、安全で清浄な衛生条件が、天の配剤を得たかの様に整った特別の地域です。
○常に太平洋から流れる風は汚染のない鮮度の良い空気を運び、工業のない地域全体は清潔な大気でおおわれています。それは各国の天文台がこの島に集合していることでも証明されます。
○海沿いのこの地点に限り、年間を通し常に太陽光に恵まれています。
○雨量が少なく植物が育たないため周囲は溶岩のままの状態を残し、そのため鉱・植物の粒子の飛散がほとんどありません。
○山裾から高地にかけて降る雨は岩盤にろ過され、清澄な湧水となって現れます。湧水はミネラルを含み藻類には活性水となって生長を促します。
○ヘマトコッカス藻は、収穫までの殆どの期間を密閉装置内で育生、最終の約7~10日間だけ屋外へ移動します。この間純粋の自然光を受けた藻体は、アスタキサンチンを豊富に細胞内に蓄積します。抽出されたOilには、ルテイン、カンタキサンチン、β-カロテン等の他のカロテノイドも含まれてきます。
●製品リスト
アスタキサンチンをナノ粒子に加工したパウダータイプを開発
サプリメント素材のほか、化粧品・美容素材や水産加工食品、チョコレート、菓子などの一般食品、動物用保健用途にもお勧めします。
オイルタイプ:バイオアスチンSCE5,7,10(アスタキサンチンをフリー体として5% 7% 10%以上を含む)
パウダータイプ:バイオアスチンP(同2%以上)バイオアスチンPN(ナノ化アスタキサンチン/同2%以上)
透明水溶性タイプ:バイオアスチンWL(同1.0%以上)
ヘマトコッカス藻体から有機溶剤を一切使わない、超臨界炭酸ガスによってオイル状で抽出濃縮され、製品化されます。
ISO9001取得、Natural Products Association / USA認証GMP規格の工場が全工程を管理し、 衛生検査、成分分析など厳密な試験によって一定の活性、安定した品質が保証されます。
●社会に必要とされる健康素材であること
国内外で基礎、動物、臨床での様々な健康効果のデータを揃えています。皮膚バリア機能の改善効果、糖尿病発症予防、骨格筋萎縮(サルコペニア)抑制、DNA酸化損傷抑制、血中脂肪改善効果とアデポネクチン上昇、抗炎症効果などの有用性試験を実施、公開発表しております。
「アスタキサンチン」はミトコンドリアで働く
https://toyokk.co.jp/
生産国(地)または原産国 | 米国 (加工:日本) |
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関連リンク | https://www.toyokk.co.jp/astaxanthin.html |
▲増殖のほとんどの期間を密封循環式で培養
▲アスタキサンチンを生成する最終7~10日間を屋外流路式で育生
▲アスタキサンチンを細胞内に蓄えたときのヘマトコッカス