「レモンバーベナ」とはレモンバーベナ(学名:Lippia citriodoraまたはLippia tryphilla)はクマツヅラ科イワダレソウ属の植物で南米原産ですが、現在では地中海沿岸でも栽培されています。高さ60〜150 cmの低木で夏には枝先に小花を咲かせます。和名は香水木と言い、葉にはレモンミントの爽快な香りがあり、ハーブティーやスパイスとして利用されています。また、精油成分としてリモニン、ゲラニオールやベルベロンなどが含まれており、レモンバーベナの精油も利用されています。
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◎ 「レモンバーベナ」に含まれる成分について
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【 シクロオキシゲナーゼ(COX)-2阻害活性 】
レモンバーベナにはアクテオシドおよびイソアクテオシドが多く含まれています。これらの成分に関する多くの文献があり、様々な機能性が知られており、その一つに炎症に深く関わるCOX-2を抑制することが知られています。炎症部位では炎症性物質であるプロスタグランジンE2が産生されています。この物質はCOX-2と呼ばれる酵素によって産生されますが、アクテオシドはCOX-2の活性を抑制することが明らかになっています。
【 抗酸化作用 】
「レモンバーベナ」は強い抗酸化能を有しており、ORAC Assayにおいて、ローズマリーや緑茶より高い活性を示すことが報告されています。また、関節などに重要な働きを持つコンドロイチンは活性酸素によって分解して分子量が小さくなってしまいますが、レモンバーベナによって活性酸素が消去されることによってコンドロイチンが保護されることが明らかになっています。
【 コラーゲン産生促進 】
またアクテオシドは、細胞が産生するコラーゲン量を高めるとの報告もあります。皮膚及び関節におけるコラーゲン産生効果が期待されます。
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◎ 「レモンバーベナ」に期待される効果
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・COX-2阻害効果
・抗酸化効果
・コラーゲン産生促進効果