桑は日本各地に自生するクワ科の落葉樹です。蚕のエサとして古くから使われてきた植物で養蚕地を中心にお茶として飲む習慣もありました。桑は葉だけなく、桑の枝や根の皮、桑の実なども漢方薬として古くから利用されてきました。後漢時代に書かれた「神農本草経」に桑の葉の薬効について記述があり、日本でも鎌倉時代から薬草として用いられてき ました。最新の研究でも桑の葉が持つ多くの健康効果が解明され注目を集めています。
【期待される機能性】
[血糖値上昇抑制]
桑の葉には1-デオキシノジリマイシン(1-deoxynojirimycin ; DNJ)が含まれていることが明らかになっています。 DNJ はグルコースの類似物質で、神奈川県科学技術政策推進委員会などが行った研究では、DNJ は小腸において糖分解酵素のα-グルコシダーゼに結合してシュクロースやマルトースの分解を阻害することで血糖値の上昇を抑制します。
[腸内環境改善]
1-デオキシノジリマイシンにより、本来小腸で吸収されるはずの糖質が大腸内の微生物で利用され、乳酸などの有機酸が生産されます。腸内で有機酸が生産され、腸内が酸性になると悪玉菌が生育できず、乳酸菌やビフィズス菌などの善玉菌が増加し、腸内環境が改善されると考えられます。
[血圧降下]
桑の葉にまれているγ-アミノ酪酸(GABA)には、血圧の上昇を防ぐ効果があることが確認されています。
[コレステロール低下]
桑の葉に含まれる食物繊維には腸からのコレステロール吸収を抑える働きがあります。また、桑の葉に含まれるフラボノイド類がコレステロール値や中性脂肪値を下げる働きがあることが確認されています。
[ダイエット]
桑の葉には糖分をゆっくりと吸収させる性質があるため、おだやかなダイエット効果が期待できます。
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