「行者にんにく」は種から食用にできる大きさに成長するのに7〜8年かかる希少性の高い野草です。その名の通り、山修行の僧侶(行者)が修行に打ち克つための活力源として食していたという逸話があります。また、 「行者にんにく」はアイヌネギの名でも親しまれており、アイヌ民族の人々が「神からの恵み」として大切に食してきた健康野草で、アイヌ民族の言葉でキトピロやキトビル、ヒトピロなどとも呼ばれます。
「行者にんにくFDパウダー」は寒暖の差が激しい北海道の自然の中で育った「行者にんにく」を1本づつ手摘みして原料にしています。天然「行者にんにく」は含硫化合物を豊富に含み、機能性食品原料として適しています。「行者にんにくFDパウダー」ではマウスを用いた試験で運動持続性の向上、疲労回復効果促進作用等があることが示されています。
◆滋養強壮・疲労回復効果
ギョウジャニンニク乾燥粉末を1日に300mg、5日間連続して経口投与を行ったマウスと対照群のマウスに体重の10%の重りをつけモーターで波立たせた水中を強制的に泳がせて、遊泳時間を測定した。ギョウジャニンニクを投与した群では、投与30分後に遊泳させた際に、対照群に対し遊泳時間の延長が認められた。また投与後2時間の時点で再度遊泳させた際には対照群では遊泳時間が減少したのに対し、ギョウジャニンニク投与群では若干ではあるが遊泳時間の延長が認められた。この結果、ギョウジャニンニクには優れた「疲労回復効果」と滋養強壮作用(運動持続作用)」があることが示されています。
◆血小板凝集阻害作用(血液サラサラ効果)
ギョウジャニンニクには血液サラサラ効果を高める「メチルアリルトリスルフィド」と2種類の「ビニルジチイン類」が含まれています。これらの成分は多くのネギ属の野菜にも含まれていますが、特に「メチルアリルトリスルフィド」は長ネギ、タマネギ、ニンニク、アサツキ、ニラなどに比べギョウジャニンニクに多く含まれていることが確認されています。また、 「メチルアリルトリスルフィド」よりも高い血液サラサラ効果で知られている、 「ビニルジチイン類」2種も他のネギ属野菜に比べて含有量が高いことが確認されています。ウサギの血液にギョウジャニンニクの「ビニルジチイン類」2種を加え血小板凝集率を測定したところ濃度依存的に血小板凝集阻害作用(血液サラサラ効果)が強くなることが確認されています。また、長ネギ、ラッキョウ、タマネギ、ニンニク、アサツキ、ニラと血小板凝集阻害活性を比較したところ、ギョウジャニンニクは高い血小板凝集阻害活性を示しました。
◆抗菌作用
ギョウジャニンニクに含まれるジアリルスルフィド、ジアリルジスルフィドは胃潰瘍患者由来のピロリ菌の増殖を用量依存的に阻害することが確認されており、この他にも黄色ブドウ球菌、肺炎桿菌、大腸菌、カンジダ菌にも経口摂取による抑制効果が知られています。
◆抗ウィルス作用
マウスにおけるインフルエンザウィルス感染死亡例について、インフルエンザウィルスを摂取する15日前からギョウジャニンニクパウダーを経口摂取させることにより、LD50を示すウィルス量が未処理群の10〜100倍に増加します。
◆抗ガン作用
ギョウジャニンニクに含まれるS-アリルシステイン、ジアリルジスルフィド等がヒト乳ガンやヒト結腸腺ガン等の腫瘍細胞の増殖を抑制するということが知られています。
化学物質によりガンを誘発させた動物モデルにおいても、ギョウジャニンニクに含まれるジアリルスルフィド、ジアリルジスルフィド、ジアシルトリスルフィド、アリルメチルトリスルフィド等が予防効果を発揮することが報告されています。
◆抗酸化作用
ギョウジャニンニクに含まれる種々のスルフィド類やシステイン誘導体等のイオウ化合物は、植物の中でも最も強いペルオキシドラジカルの消去能を有しており、優れた抗酸化作用を有することが知られています。
◆免疫調節作用
ギョウジャニンニクに含まれる含硫化合物が、マクロファージやNK細胞を含む種々の免疫応答細胞を刺激する免疫応答刺激物質であることが報告されています。
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生産国(地)または原産国 | 日本(北海道) |
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関連リンク | http://www.unial.info/materials/domestic.html |