丸善製薬では、漬物から独自に分離した乳酸菌の中で、
タンナーゼ産生能力を持った乳酸菌を
「スマート乳酸菌」と呼称しています。
Lactobacillus plantarum22A-3株は特に強いタンナーゼ活用を有し、その活性により遊離した没食子酸をピロガロールに脱炭酸する酵素活性は有していない事を特徴としています。
■ タンナーゼとは?
緑茶に含まれるタンニン型のカテキンやコーヒーに含まれるクロロゲン酸のエステル結合を加水分解する酵素です。
工業的に利用されるタンナーゼはカビのAspergillus oryzae から生産されています。
スマート乳酸菌の生産するタンナーゼは、カビの生産するタンナーゼとは異なった酵素学的性質を有しています。
◎ スマート乳酸菌®の菌学的性質
・形状:桿菌(かんきん)
・発酵形式 : ホモ型(L型乳酸)
・グラム染色 : 陽性
・最適発育pH : 5.5〜6.5
・由来 : 漬物
◎ スマート乳酸菌®と Aspergillus oryzae(カビ)のタンナーゼ比較
タンナーゼ産生乳酸菌(スマート乳酸菌®)
・至適温度 : 40℃
・至適pH : 7.0
Aspergillus oryzae(カビ)
・至適温度 : 50〜60℃
・至適pH : 5.5
コアラは腸内細菌の力を借りて健康を維持しています!
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消化阻害物質であるエステル型タンニンを高濃度に含むユーカリを専ら食べるコアラのお腹では、消化・吸収を助けてくれるタンナーゼ産生乳酸菌達が活躍しています。
スマート乳酸菌は、コアラと腸内細菌の関係からヒントをもらい開発されました。
私達にも、植物の恵を届けてくれる腸内のスマートなパートナーが必要です。
漬物から分離された Lactobacillus plantarum22A-3株(スマート乳酸菌®)は独自のタンナーゼ活性により緑茶カテキン等に含まれるポリフェノールの力を引き出してくれます!
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スマート乳酸菌®とカテキンにおける
内臓脂肪に対する抗肥満効果について
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【 マウスによる実験 】
10週齢のマウスに高脂肪食を自由摂取させて肥満化マウスを形成。
1週間通常食で順化後、各群4匹に群分け。
通常食に被験物質を添加。1日5gを粉末給餌器にて自由摂取させて4週間投与。
4週間後、解剖し内臓脂肪量を確認。なお、各群の摂取量、体重に有意な差は認められなかった。
◎ 各群
(1)コントロール群(通常食)
(2)緑茶カテキン(エピガロカテキンガレート[EGCg]) 0.3%添加 ※
※予備試験よりEGCg 0.3%添加では肥満効果が無い事を確認
(3)緑茶カテキン(EGCg) 0.3%添加 + スマート乳酸菌® 1%添加
(4)スマート乳酸菌® 1%添加 ※※
※※試験開始時、マウスの腸内にタンナーゼ産生乳酸菌が居ない事を確認。被験飼料投与後、糞中からスマート乳酸菌の生菌を確認
◎ 結果
スマート乳酸菌®が腸内でEGCgを吸収しやすいエピガロカテキン[EGC]に変換!
スマート乳酸菌®がカテキンの内臓脂肪減少効果を高める事を確認しました。
整腸をはじめさまざまな機能性が知られる乳酸菌は、多くのメーカーが取り扱い、それぞれの独自性を打ち出している。植物素材メーカーの丸善製薬がこのほど販売開始・・・