冬虫夏草(トウチュウカソウ)とは・・
冬虫夏草は1757年、中国の清時代に発刊された「本草從新」に初めて記載された漢方薬の一種で、鱗翅目の昆虫、特にコウモリガ科(Hepialidae)の虫草蝙蝠蛾(チュウソウヘンプクガ) Hepialus armoricanus の幼虫とそれに寄生した子嚢菌の一種、バッカクキン科(Clavicipitaceae)の冬虫夏草菌(フユムシナツクサタケ)Cordyceps sinensis(Berk.)Sacc.が形成する子実体からなるものです。
その形成過程は、まず、菌の胞子が宿主の幼虫の体表に付着すると発芽管が伸びて幼虫の体膣内に侵入、感染し、菌糸が増殖、伸長します。幼虫はやがて地中にもぐりますが、菌糸は更に増殖して塊(菌核)を形成して越冬しますが、宿主の死体は生きているがごとき外観を呈します。次に、夏期になり、適当な温度と湿度条件になると、主に宿主の頭部から子実体が伸長し、地表部に表れます。これを虫体ごと採集、乾燥したものが漢方薬の「冬虫夏草」として用いられるものです。
この「冬虫夏草」は、漢方薬として煎じる他、蒸留酒、薬膳料理に用いられ、強壮、鎮静、鎮咳薬として、病後の虚弱症、インポテンツ、肺結核性吐血、老人性慢性咳嗽、貧血等に応用されてきました。
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