イソフラボンは、大豆に含まれる最も代表的な機能性素材の一つです。イソフラボンは女性ホルモンであるエストロゲンと似た構造をもつことから、弱い女性ホルモン様作用を有しています。この作用により様々な機能があることが分かってきています。
【イソフラボン-80の特徴】
[ 1 ] 大豆胚軸からエタノールを用いて抽出・精製した食品素材で、イソフラボン(配糖体)を80%以上含み、不純物はほとんど含みません。
[ 2 ] 大豆には12種類のイソフラボンが存在しますが、イソフラボン-80は苦味の強いアグリコン、アセチル配糖体、マロニル配糖体だけでなく、サボニンなどの成分も除いているため、味へ影響を与えることなく様々な食品への利用が可能です。
[ 3 ] 製品の色が淡色で、食品へ利用した場合も色の影響がありません。
【イソフラボンの機能とは?】
・更年期障害緩和
閉経や女性ホルモンのバランスが崩れると、ホットフラッシュや欝などの 更年期障害につながることが知られています。イソフラボンの女性ホルモン様作用により、 更年期障害の改善が期待できます。
・骨粗鬆症予防
閉経後の女性は骨吸収(骨の破壊)が過剰に進み、骨量が減少して骨粗鬆症 を発症しやすいことが知られています 。イソフラボンには骨吸収を抑制する働きがあり、骨粗鬆症の予防に役立ちます。
・ホルモン依存性がん抑制
乳がん等のホルモン依存性がんは、血中の女性ホルモン濃度が高いことがリスクの 1つとして考えられています。イソフラポンは穏やかな女性ホルモン様作用 を有しており、レセプターレベルでエストロゲンに対し、拮抗的にはたらくことで、ホルモ ン依存性がんの抑制作用が期待できます。また、男性に多い前立腺がんの抑制といった機能も報告されています。
・美容効果
女性ホルモンは皮膚の繊維芽細胞に作用してヒアルロン酸やコラーゲンの合成に 関与しているため、女性ホルモンの減少により肌のハリや潤いが失われてきます。イソフラボンを摂取することで美肌効果が期待できます。
・その他の機能
上記以外にも、動脈硬化や脂質代謝等への機能も報告されています。
【イソフラボン-80の品質規格】
・性状・・・白色〜淡黄白色の粉末で、わずかに特有の臭いと味を有する
・イソフラボン含量………80%以上
・重金属(Pbとして)………20μg/g以下
・ヒ素(As2O3として)………1μg/g以下
・乾燥減量………6%以下
・一般生菌数………1000個/g以下
・大腸菌群………陰性
【イソフラボン-80の構成比】
・イソフラボン配糖体(ダイジン、グリシチン、ゲニスチン)………97%以上
・アグリコン(ダイゼイン、グリシテイン、ゲニステイン)………0.0〜0.5%
・アセチル配糖体………0.2〜2.0%
・マロニル配糖体………0.0〜0.5%
(成分組成は原料大豆の収穫年や産地によって変動します)
【配合方法】
イソフラボン-80に含まれるイソフラボンのほとんどは配糖体で、アグリコンに換算すると約50%になります。イソフラボン-80を用いて、アグリコンとして30mgになるように配合するには、およそ60mgを目安に配合して下さい。
【安全性】
ラットを用いて、イソフラボンを一日当たり100mg/kg体重、90日間連続投与し、臨床観察、体重増加、摂食、血液学、臨床化学、尿分析、性周期の評価、血漿中エストラジオールレベル、器官重量、病理学的試験を行ったところ、何ら変化が見られませんでした。
【安定性】
イソフラボンは熱や光に対して安定ですので、健康食品はもちろん、加熱工程のある 食品等にも使用が可能です。
【表示】
原材料として表示する場合は、大豆抽出物、大豆抽出物(大豆イソフラボン)、大豆胚芽抽出物(大豆イソフラボン)、大豆イソフラボン等の記載ができます。なお、正式な表記については所轄の保健所にご相談下さい。また、イソフラボンアグリコンとしての含有量及び摂取をする上での注意事項を表示するよう指導されています。
【賞味期限】
未開封で製造日より2年間
【保存方法】
イソフラボンは安定な素材ですので、室温で保管できます。開封後は吸湿を防ぐため封をし、できるだけお早めにご使用下さい。粒度が細かいため原体はダマ状になることがありますが、弱い力で簡単に分散することができます。
【荷姿】
500gアルミ袋 5kgPE袋(缶入り)
▲年齢による骨量の変化
▲女性ホルモン(エストロゲン)の構造
▲イソフラボン摂取による更年期障害の改善効果