NZ産乳牛由来の機能性素材IDP(アイディーピー)
天然由来ながら、医薬品並みの機能性が確認されているたんぱく質混合物のIDP。抗菌、抗炎症、抗酸化作用があり、特に口中では主に悪玉菌にのみ作用することから口腔ケアアイテムへの活用も期待される。酪農大国ニュージーランドの自然に育まれた乳牛から搾ったミルク由来の最新機能性素材をリポートする。
IDPは、ミルクの乳清より分離された陽イオンたんぱく質画分で、母牛や仔牛の健康を守るために働く成分。ラクトフェリンやラクトパーオキシダーゼ、その他4種の生理活性たんぱく質の混合物だが、各成分を単一に混ぜ合わせるだけでは、十分に機能しないことが分かっている。
それぞれのたんぱく質との相乗効果があり、Quantec社の独自製法により、生成される。単離されたそれぞれのたんぱく質よりも高い効果が確認されており、例えば、抗菌活性においては、ラクトフェリン単体よりも約9倍も高くなっている。主に悪玉菌にのみ作用することから、口中細菌業のバランスを改善し、健康に保たれる。
実験も豊富に行われており、優れた効果が確認されている。
IDP、ブドウ種子抽出物、銀コロイドをそれぞれ塗布した培地上で黄色ブドウ球菌や大腸菌、レンサ球菌、カンジダ菌の発育を観察した際の発育阻害半径を下記に示す。IDPは各種菌に対して発育を抑制することが確認できる。
市販のマウスウオッシュとIDPを用いて口腔内をすすいだ後に、唾液中のレンサ球菌数を測定したところ、マウスウオッシュと比較して優れた抗菌作用が確認された。
IDP摂取により、血液中の炎症性マーカーであるサイトカインの産生が抑制されることが確認された。同濃度のラクトフェリンと比較して、IDPはTNF-αに対する高い抑制能を示した。また、IDPはボルタレンやアスピリンといった医薬品に匹敵する効果を示すことも確認された。
海外ではすでに採用実績もあり、機能性のチュアブル、チューインガムなど口腔ケアアイテムでの活用事例がある。製造元のQuantec社は、化粧品用途での研究も行っている。日本での展開については、輸入販売元の兼松ケミカルは、天然由来の抗菌・抗炎症・抗酸化作用が期待できる素材として、まずは口腔ケアに特化して、展開を図る、としている。
厳格な管理で、狂牛病や口蹄疫といった重大な病気の発症事例のない酪農大国ニュージーランドの乳牛から搾ったミルクを原料とした安心・安全な天然由来素材。加えて、医薬品並みの効果も報告されており、今後、口腔ケアのほか、食品などでも幅広い用途が期待されそうだ。
弊社は、動物のヘルスケアと人のヘルスケアの2つを事業の柱としています。もともとの事業の中心は乳や植物といった天然物を活用した安全な機能性原料の開発です。IDPは、最近開発された新しい素材で、牛乳の乳清より分離された陽イオン性たんぱく質画分です。母牛や仔牛を守るために働く成分です。日本では昨年紹介され、2012年から取り扱いがスタートしています。
その特徴は、天然由来ながら医薬品並みに高い、抗酸化力、抗菌力、抗炎症力にあります。各機能については、多くの実験が行われ、すぐれた結果が確認されています。IDPは、ラクトフェリンやラクトパーオキシダーゼを含むたんぱく質の混合物ですが、それぞれのたんぱく質単一より高い効果が確認されており、例えばラクトフェリンとの抗菌活性の比較では約9倍も高くなっています。単離されたそれぞれのたんぱく質を混ぜ合わせれば、同様の効果が得られるかというとそうではなく、弊社の独自製法により、生成され、高い効果が発揮されます。天然ゆえの効果といえるのが、作用の仕方です。口中に存在する細菌のうち主に悪玉菌にのみ作用し、口腔環境を健康に保つのに役立ちます。IDPの口臭改善に関する研究論文も発表しており、例えば25mgのIDPを含むガムを1分間噛むことで、口臭が大幅に改善される結果も得られています。これまでに欧米や中国などで実績があり、チュアブルやガムなどの食品に活用されています。食品以外ではスキンケアでも研究を進めています。厳格な管理下にあるNZ産の乳牛ミルクを原料とする安全で高機能なIDPは、市場競争力も高く、安心してお使いいただけます。
NZは世界一の酪農王国といわれる。生乳は世界の生産量の3%程度だが、加工品の輸出量をみるとバターと全粉乳で輸出量世界一、脱脂粉乳2位、チーズもEU全体に次ぐ2位、と世界屈指。広大な大地で放牧による飼育を行っており、安全性の面でも高い評価を受けている。
本社所在地はNZ北島のハミルトン。メイン事業は、動物のヘルスケアと人のヘルスケア。もともとの事業の中心は植物や乳といった天然物を活用した機能性原料開発。
食材の抗酸化力を見る目安となる数値。食品の活性酸素吸収能力であるOxygen Radical Absorbance Capacityを略したもの。海外では食品やサプリメントの抗酸化力を示す指標として普及している。
(μmol TE / 100g)
- アサイベリー
- ワイルドブラックラズベリー
- ワイルドブルーベリー
- IDP™
- エルダーベリー
- ゴジベリー
- レッドラズベリー
- ピーマン
- ホウレンソウ
- 金時豆
- ピントビーン(うずら豆)
- サンザシ
- ブロッコリー
- クランベリー
- ビート
- チェリー
- 赤唐辛子
- プルーン
- さや豆
- トマト
- 人参
- デーツ(ナツメヤシの果実)
- 102700
- 34000
- 26000
- 25500
- 24000
- 22000
- 16000
- 15000
- 14900
- 12400
- 13000
- 13000
- 12500
- 12000
- 10000
- 9000
- 8600
- 8000
- 6000
- 6000
- 5000
- 3900
一般的に高いORAC値を示すことで知られているベリー類とほぼ同レベルの高い抗酸化力を持つことが分かります。
セルフ・メディケーションの普及を先取りし、市場のニーズに即した商品開発力とマーケティング戦略で、新たな事業の創出に注力します。
東京都中央区日本橋人形町
3-8-1 TT-2ビルディング10F
TEL:03-5643-3010
FAX:03-5643-3017
http://www.kenshoku-sozai.jp
- 兼松ケミカル株式会社
- 東京都中央区日本橋人形町3-8-1 TT-2ビルディング10F
- TEL : 03-5643-3010 FAX : 03-5643-3017
- URL : http://www.kenshoku-sozai.jp