エラグ酸(アフリカマンゴノキエキス/IGOB131® )機能性表示食品対応素材

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エラグ酸は植物によって生成される「ポリフェノール」(色素や苦味の成分)の一種であり、抗酸化物質です。

米国で注目を集めている新ダイエット素材が初上陸

エラグ酸 機能性表示食品対応 抗メタボリ素材

米誌「リーダーズ・ダイジェスト」が発表したダイエットの国際調査(世界16カ国1万6,000人が対象)では、減量に最も苦戦しているのは米国人という結果が出たという。 食習慣などがその大きな要因であろうが、“減量ダイエット”を目的としたサプリメント、または機能性原料の先進国といえば、やはり米国ということになる。 そんな米国で最近にわかに注目を集めている新規素材が、今回ここで紹介するエラグ酸である。 それこそ星の数ほどサプリメントが市場に溢れているなかで、同素材をメイン配合したサプリメントはアメリカで年間販売実績がなんと250万個以上にものぼるという。 ではなぜ、そんなにも多くの消費者に受け入れられているのだろうか。

脂肪細胞中のレプチンとアディポネクチンがカギを握る

どのような食品を摂取しても最後はグリコーゲン(糖分)と脂肪とに分解され、ヒトが活動する際のエネルギー源として使用されるのだが、いわゆるエネルギー貯蔵庫となるのは主に中性脂肪で構成されている脂肪細胞である。 運動や活動の不足、加齢による代謝能の低下により脂肪がエネルギーとして使われることなく蓄えられると、中性脂肪で肥大した脂肪細胞が増える、すなわち肥満となるわけだ。 その脂肪細胞から分泌されるレプチンとアディポネクチンという生理活性物質が肥満に大きく関わっているといわれている。

レプチンは超善玉ホルモンとも呼ばれ、主に2つの働きを持つ。 ひとつはいわゆる“満腹中枢刺激ホルモン”としての働きで、脳に「これ以上食べなくてよい」というシグナルを送り過食を抑えるといわれている。 もうひとつは脂肪細胞の多くを占める中性脂肪の分解を促し、エネルギー源として使える脂肪酸に変換させる働きだ。 このレプチンが阻害物質の影響により脳に届きにくくなると食欲抑制の指示が出せなくなり(レプチン抵抗性の亢進)、脂肪が分解されずにエネルギー貯蔵庫である脂肪細胞にどんどん溜め込まれていく。

このレプチンの働きを活性化させるのがもうひとつの超善玉ホルモン、アディポネクチンである。 肥大した脂肪細胞からはアディポネクチンが産生されにくくなるとされるが、エラグ酸はこのアディポネクチンの分泌量を約2.6倍増加させることがわかっている。 アディポネクチンにはレプチンの働きを活性化する作用があることから、エラグ酸を摂取すると、食欲が抑制されるというデータが出ている。 アメリカで実施されたヒト臨床試験では、プラセポ群と比べると摂取群の1日のエネルギー摂取量は平均で約400kcal少なかったという。 単純計算をすれば、1カ月で約12,000kcalマイナス、半年で72,000kcalのマイナスとなる。一般に1kgの脂肪を落とすのに必要なエネルギー量は7,200kcalといわれているので、半年で10kgの減量につながる可能性もあるわけだ。 以下にエラグ酸がもたらすとされる効果を4つのポイントに絞って説明する。

脂肪細胞は、前駆脂肪細胞から小型脂肪細胞が形成され、その後、成熟した脂肪細胞としてアディポネクチンやレプチンなどの産生・分泌が行われる。 正常な脂肪細胞は体に悪影響を及ぼすことはないが、高カロリーな食事の摂取や運動不足による消費カロリーが少ない状態が続くと、脂肪が蓄積し、脂肪細胞は肥大化・分化する。
エラグ酸は、肥満細胞の肥大化、分化を担う転写因子であるPPARγの発現を抑制させる作用が報告されているため、肥満細胞の正常化、正常な働きにすることが期待されている。 これが、エラグ酸の主要な作用メカニズムである。

 

脂肪細胞から作り出されるC-リアクティブプロテイン(CRP)がレプチンと結合することにより血液脳関門をレプチンが通過できなくなり(レプチン抵抗性)、満腹指令が脳に届きにくくなる。 エラグ酸を摂取するとCRPが低下するため、レプチンが複合体を形成するのを抑制して脂肪の分解を促進し、食欲を抑える信号を脳に伝えるレプチンの働きを阻害しない。

 

エラグ酸には脂肪をコントロールするシグナルとされるアディポネクチンの血中濃度を約2.6倍にする働きがあり、ダイエットシグナルであるレプチンをしっかり脳に送り、中性脂肪の分解を促し、インスリンの感受性を高め(働きをよくする)、血管拡張作用により動脈硬化や心筋梗塞、高血圧など血管系の疾患も改善させる可能性が期待される。

 
メタボの天敵・中性脂肪に変換する酵素の働きを阻害

エラグ酸には脂肪細胞内で血糖分を中性脂肪に変換し、蓄積する働きのある酵素として知られるグリセロール-3-リン酸脱水素酵素(GPDH)を阻害する。中性脂肪になりにくくなることによる健康効果が期待できる。

 
 

肥満気味の日本人男女32名をプラセボ(偽薬)とエラグ酸3mgを摂取するグループに分け、12週にわたって経過を観察したところ、エラグ酸摂取群につき、体脂肪率、血中中性脂肪、BMIおよび体重、ウエスト周囲径、内臓脂肪において有意な減少が確認されました(下図参照)。


試験方法 : 無作為抽出、二重盲検、プラセボ対照試験
被験者 : n=32名(男性23名、女性9名)(BMI値 25kg/m2以上30kg/m2未満)
試験食品 : (介入)エラグ酸 3.0mg/日を含む白色ハードカプセル
(対照)結晶セルロースのみを含む白色ハードカプセル
試験期間 : 前観察4週間+摂取12週間+後観察4週間(計20週間)


臨床試験データ

*p<0.05 ***p<0.001vs(摂取前0週目) ##p<0.01vs プラセボ(初期値に対する変化量)
[出典] Yoshiaki Shiojima, et al., Functional Foods in Health and Disease, 2020; 10(4): 180-194.
※論文データ(表)をグラフ変換及び一部抜粋することは、論文著者(©Yoshiaki Shiojima)に個別の確認・承諾を得ています。

 健康生活をサポートする機能性
機能性表示食品(表示しようとする機能性)

エラグ酸の最大の機能性は、脂肪細胞の増大抑制作用だ。 脂肪細胞からは「善玉ホルモン」アディポネクチンやレプチンなど、エネルギーの代謝や健康の維持に欠かせない有用な成分が分泌されているが、脂肪細胞が肥大化・分化して増大するとこれらの分泌が減り、肥満が加速してしまう。 エラグ酸は脂肪細胞分化、肥大化を抑制することによってこれらの有用成分の分泌量を改善するため、脂肪の代謝促進や血中中性脂肪の低下、レプチン抵抗性の改善による食欲正常化など、肥満の改善に繋がる様々な有用性が期待される。 また、エラグ酸にはトリグリセリド(中性脂肪)の合成抑制も確認され、高めのBMIの改善にも役立つことが報告されている。
機能性表示食品制度においてもエラグ酸を機能性関与成分とした機能性表示食品が数多く発売されており、今後も様々な食品においての活用が期待できる。

 

トピックス

国民健康・栄養調査結果によると…

20歳以上の肥満者(BMI≧25)の割合は、男性30.5%、女性20.8%である。とくに30~59歳の男性では3人に1人、60歳以上の女性では4人に1人が肥満者。 また一方、肥満女性で食事療法や運動療法を考えていて実践していない人の割合は81.6%、継続的に実践している人の割合は僅か13.2%である。 メタボ対策や減量ダイエットの必要性を感じていても、なかなか適切な食事と定期的な運動を実践できている人は少ないということである。

メタボリックシンドローム
 

アディポネクチンとは※1

アディポネクチンとは内臓脂肪細胞で作られる超善玉物質で、大阪大学分子制御内科学教室の松澤教授のグループによって発見された生理活性物質。 抗糖尿病作用、抗動脈硬化作用、抗炎症作用、抗肥満作用を併せ持つ分子であることが多くの研究者により明らかにされている。主な働きは――

1. 血管平滑筋細胞の増殖抑制作用、血管内皮細胞と単球の接着阻害作用、マクロファージの貪食能の低下作用などにより動脈硬化を抑制
2. 脂肪細胞のインスリン感受性を高めることによる抗2型糖尿病作用
3. 内臓脂肪のサイズを小さくすることによる脂肪燃焼作用


そのほかメタボリックシンドロームの改善、高血圧の予防、抗ガン作用、脳卒中の予防、心筋梗塞の予防、高脂血症の改善、コレステロールの正常化、老化防止、血栓の予防、インフルエンザの予防、生活習慣病の予防などの効能が報告されている。 脂肪細胞が肥大するとアディポネクチンの分泌量が減ることもわかっている。

IGOB131 Irvingia IRV-300-P エラグ酸(アフリカマンゴノキエキス)

IGOB131®はアフリカマンゴノキ由来のエラグ酸含有素材。エラグ酸は様々な植物に含まれ、イチゴ、ベリー類などに多く含まれているが、本品はアフリカマンゴノキの種子を乾燥・抽出・粉末化した機能性素材である。 熱安定性・pH安定性に優れており、通常の食品加工工程において色調・風味・香調が変化することはない。 保存性、汎用性、加工特性が極めて高く、美容・ダイエット補助食品、抗メタボ食品としての開発はもとより、菓子類や飲料などの一般食品に配合して付加価値をつけるなど、多様な展開が可能である。 また、機能性表示食品の原材料として利用することが可能である。
エラグ酸は様々な植物を通じて古くから日常的に摂取されており、食経験上安全性に問題はなく、エラグ酸あるいはエラグ酸含有アフリカマンゴノキエキスによる臨床試験等でも副作用の報告はない。

商品カテゴリ例

■ 美容・ダイエット補助食品
■ 抗メタボリックシンドローム食品
■ 菓子類
■ スープ
■ お茶  など

ダイエット カロリー


龍泉堂 お取り扱い商材 アフリカマンゴノキ
 
 
 
スペシャルインタビュー “エラグ酸”原料の情報提供いただいた株式会社龍泉堂 塩島由晃社長にお話を伺いました。

ダイエットにも抗メタボにも有効な新規素材として、日本でも広く周知されるようプロモーションを展開したい

アフリカマンゴノキ

弊社はこれまでタマネギエキスや非変性Ⅱ型コラーゲンといった、独自の機能性素材を多く取り扱ってまいりました。 このエラグ酸も単一成分を抽出したものではなく、種子エキス末に含まれる様々な成分の複合的な作用によりその有効性が確認されています。 海外で開催される学会やシンポジウムなどで時折、新しい原料やメーカーを紹介してもらうことがあるのですが、エラグ酸も「今、アメリカですごくヒットしているウエイトコントロール素材がある」と取引先から紹介されたもの。 エビデンスや少ない配合量で効果が認められるといった特長を見て、これなら日本でもきっと受け入れられると判断して販売を決めました。
これまでダイエットというと若い女性がターゲットになるケースが多いのですが、中高年の抗メタボリックシンドロームに有用なエビデンスがあることから、幅広い消費者層をターゲットにできる新規素材だと思っています。 人間特有の行動といえる過食がレプチンのシグナルによって抑えられ、カラダの仕組みを本来あるべき姿に戻して肥満や糖尿病、脂質異常(高脂血症)といった生活習慣病に健康寿命を脅かされるリスクが減るのですから、一石三鳥のエコシステム実現に非常に貢献できる機能性素材ではないでしょうか。



 
塩島 由晃氏

株式会社 龍泉堂 代表取締役社長 塩島 由晃氏

プロフィール
工学院大学大学院工学研究科修了後、環境事業や機能性素材の研究に携わる。 専門・研究のテーマは、美容・健康食品、飲料の研究開発。 直近では天然ハーブ素 材や免疫メカニズムの研究開発を行っており、論文も発表。 現在は同社にて『ビタ・オニオン』や『UC‐Ⅱ®』をはじめとする機能性素材のエビデンス検証や健康食品などの開発を担当。 2011年、代表取締役社長就任。

 
【 株式会社 龍泉堂 】
サプリメント(健康食品)の製造・卸・販売
サプリメント・化粧品の原料の輸出入・卸・販売
健康図書の企画・編集・販売
所在地
〒171-0021 東京都豊島区西池袋1-5-3
TEL:03-3985-8346 FAX:03-3981-1349
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