JREC(日本リフレクソロジスト認定機構)専任講師。アロマセラピー&リフレクソロジーサロン「ケーケーアロマ」代表。1980年代より日本と英国においてアロマセラピー、リフレクソロジーなどを習得し、日本国内の近代的リフレクソロジーの普及に貢献。現在、JREC日本リフレクソロジスト認定機構の専任講師として、全国各地でセラピストの育成、各種セラピーの普及、講演活動などを行なう。ITEC認定ホリスティックマッサージセラピスト、アロマセラピスト、リフレクソロジストの資格を保有する他、英国ICM(Institute for Complementary Medicine=補足医療従事者)登録者(アロマセラピー部門、リフレクソロジー部門)、管理栄養士、東京都職業訓練指導員でもある。
10年前にはアロマセラピーを知っている人がほとんどいませんでしたが、このごろは知らない人の方が少ないというほど、生活の中に浸透してきています。エッセンシャルオイル=精油(ここでは分かり易くアロマオイルとします)は植物の葉、根、花、幹などに存在する芳香成分を抽出したもので、揮発性の液体です。多くの方のアロマオイルの使用方法は、アロマライトで香りを楽しむ、お風呂に滴下するというものでしょう。これらの使用方法はリラックス効果を得る代表的な方法ですが、お肌が乾燥したり、手足が冷え易くなるこれからの季節には、アロマオイル(精油)を用いた手や足のトリートメント(マッサージ)がお奨めです。
イブニングプリムローズ油やローズヒップ油などの植物油でマッサージをしても、お肌がすべすべになり気持ちの良いものですが、そこにアロマオイルを添加することで、さらにプラスの効果を期待できます。
お肌が乾燥し易い方にお奨めなのが、ラベンダー、パルマローザ、ゼラニウムなど、また、高価ですが、ネロリ、ローズなどもとてもよい効果が期待できます。マッサージオイルの作り方は、遮光瓶に植物油を30ccほど入れ、アロマオイルを全体で15滴程度加えます(例:ラベンダー6滴、パルマローザ5滴、ゼラニウム3滴、ローズ1滴)。キャップをしっかり閉め、数回ビンを上下して内容液を混ぜます。
適量を手に取り、指先、爪の周りなど乾燥し易い部分にたっぷりとつけ、丁寧にマッサージし、その後手や腕全体をマッサージするとよいでしょう。
足の冷えが気になる方へのお奨めオイルは、レモングラス、ジンジャー、オレンジ・ビターなどです。冷えプラスむくみが気になる方はジュニパーをプラスすると良いでしょう。フットマッサージオイルもハンドマッサージオイルと同様、30ccほどの植物油に15滴ほどアロマオイルを加え、良く混ぜます。(例:オレンジ・ビター5滴、ジンジャー3滴、ジュニパー2滴、ラベンダー5滴)
適量を手に取り膝下全体につけます。冷えの気になる方は特に指先を丁寧に、時間をかけてマッサージしましょう。そして、足の裏全体をまんべんなく丁寧に、痛くない程度の力を加えながら、マッサージします。その後ふくらはぎを心臓に向かってさすり上げます。そして、最後に足の前面の骨(脛骨)の外側の筋肉(前脛骨筋)も心臓に向かってしっかりさすり上げます。
アロマオイルはそのほかにも百数十種類流通しています。ご自身の好きな香り、体調に合わせて使い分けるものですが、多すぎて何を選んだら良いか分からないという方は、お近くのアロマセラピストに相談されると良いと思います。
適切なオイル、適切な使用方法で、アロマライフをお楽しみ下さい。
注意:アロマオイルは人により皮膚症状が起こることがあります。使用前にブレンドオイルを腕の内側に塗ってパッチテストを行い、問題の無いことを確認してから、自己責任のもとで使用してください。