ハーバルセラピスト、テラピー研究家、労働省認定産業カウンセラー、IACIカウンセラー、NPO法人日本ハーブ振興協会理事。(株)ブリスティア代表、オルタナティブ・アカデミー校長、たかの友梨エステティックアカデミー顧問・講師。アメリカ、ヨーロッパなどで、各種セラピーの修得、リサーチ・研究。ハーバルセラピーにおいてはDrウィラードに師事。
日本においても、健康情報番組やメディアの影響でハーブティーやハーブ(薬草)の活用が浸透しつつあります。健康へのハーブの活用のルーツは、紀元前数万年前まで遡り「薬草療法・ハーバルセラピー・フィトテラピー」などと呼ばれて伝承されてきたものにあります。この古代から続く「ハーバルセラピー」は、健康を始めとした生活全般にハーブを活用していく療法でしたが、西洋医学が中心となる中で18世紀頃からは影を潜めるようになりました。ハーブの化学的な解明が進み、自然回帰の流れが起こる中で、20世紀後半に再び世界的に注目を集めるようになりました。
今回は、秋から冬にかけてのセルフケアに活用して頂きたい“ハーブ”のご紹介をしたいと思います。活用方法としては、最も手軽な“ハーブティー”の飲用をお奨めします。作る時のポイントは、必ず蓋をして3分ほど蒸らして有効成分を抽出することです。ハーブは苦手という方は、紅茶に少量を混ぜてみることから始めたり、ハーブの専門店などで美味しくいただけるアドバイスを貰って購入するとよいでしょう。
秋が深まるにつれて、私たちの新陳代謝の機能は少しずつ低下していきます。その分、摂取カロリーを減らせばよいのですが、「味覚の秋」などと言われるように体機能に反比例して食欲が増進する季節でもあります。この時期に少しでも代謝を低下させないことは、年齢と共に低下してしまう代謝に歯止めをかけることになります。
また、新陳代謝の低下に「寒さ」や「冷え」が加わることで筋肉は萎縮しやすくなり、血液の循環が大きく低下します。血行不良からの「肩こり」「腰痛」などの不定愁訴を引き起こさない為には、血行促進作用や身体を温める効果のあるハーブを活用します。すでに「肩こり」「腰痛」に悩んでいらっしゃる方には、季節を問わずにお奨めのハーブになります。