■□ 羅漢果(植物由来の天然甘味料) □■
< ラカンカ >
中国の桂林原産のウリ科の多年生つる草本です。
中国の民間療法では、あらゆる病の予防と治療に効果を発揮する不老長寿の神果とまでいわれています。
中国では、羅漢果の果実を乾燥させ、煎じて飲むと、咳止めやノドの荒れ、痰の切れなどに効果があるとされ、さらに解熱、肝臓の不調や胃の悪いときなど広く利用されてきました。
【甘味度】
羅漢果は、砂糖換算として300~400倍の甘さがあります。
【甘味成分】
羅漢果の甘味成分は特有の強い甘みをもつ成分としてモグロシド(Mogroside、モグロサイドとも)と呼ばれるトリテルペン配糖体です。
モグロシドはヒトがエネルギー源として利用できないため、モグロシドやラカンカ抽出物は、他の植物性の甘味配糖体と同様に自然派の甘味料として利用されています。
日本では、羅漢果に含まれるモグロシドのうちの指標となる「モグロシドV」の含有量によって、食品と食品添加物に分けられています。
食品:モグロシドV含量 20%未満
食品添加物:モグロシドV含量 20%以上
【用途】甘味料
食品(和洋菓子、飲料、シロップ、各種総菜など)
健康食品(粉末飲料、顆粒、プロテイン飲料など)