Eucalyptus Citriodora(ユーカリプタス シトリオドラ)の葉には忌避作用のあるテルペンを多く含んでいます。 その葉を蒸留し、テルペン類の中から更に取り出したものが、忌避効果が実証されている p-menthane-3,8-diol (PMD) = Eucalydiol (ユーカリジオール)です。
Eucalyptus Citriodora(ユーカリプタス シトリオドラ)は、オーストラリアやタスマニア、中国原産のものが多く、世界で最も大きい樹木のひとつです。
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■ 忌避剤の歴史について
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合成忌避剤が開発される前は天然由来の忌避剤が使用されていましたが、アメリカ陸軍が第二次世界大戦中のジャングル戦の経験に基づき20,000以上の忌避剤の試験を始め、その結果、非常に効果のある合成忌避剤 (DEET) が開発され、1956年に市場に出始めました。
また天然由来のp-menthane-3,8-diol (PMD) = Eucalydiol (ユーカリジオール)も世界中で広く使われており、現在ヨーロッパ評議会において忌避剤としての登録過程にあります。現在のところアメリカで認証されている有効成分は5つしかありません。
-合成忌避剤 :
DEET, IR3535
-精油、又は天然由来 :
picaridin (KBR3023), lemongrass,
p-menthane-3,8-diol (PMD) = Eucalydiol (ユーカリジオール)
■ Eucalydiol (ユーカリジオール)の優位性
合成の忌避剤が有効であることは事実ですが、多くの消費者は化学製品を肌につけることを嫌っていることも事実です。DEETの子供に対する毒性についてのレポートが、天然志向をより強調したようです。
(DEETの市販品とEucalydiolの有効時間の比較)
含有率(%) / 有効時間 (h)
DEET (30%) / 8
DEET (10%) / 2
Eucalydiol (20%) / 5
Eucalydiol (10%) / 2
Center of Disease Control and Prevention (アメリカ 疾病予防管理センター)が推奨する、病原体ウイルスを媒介する蚊に対する保護に有効な3つの物質の内の1つにp-menthane -3,8 diol (PMG) = Eucalydiolが選ばれました。(残りの2物質 : DEET, picaridin)
The Environmental Protection Agency (環境保護庁)は、Eucalydiol が蚊、ハエ、ダニに刺されないために有効な物質であることを確証しました。 Eucalydiol は病原体ウイルスを媒介する蚊を忌避する、天然由来の派生品として非常に有効的であり、また他の合成忌避剤に比べ心地よいメントールの香りを放つ物質でもあります。
生産国(地)または原産国 | 中国原産 Eucalyptus Citriodora (ユーカリプタス シトリオドラ)をグラース(フランス)で抽出 |
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関連リンク | - |
▲種別は常緑樹で、フトモモ科に属しています。
▲ロベルテは現在従業員は約1800名、海外拠点は15ヶ所を数えます。
▲葉は忌避作用のあるテルペンを多く含んでいます。
香料発祥の地 南フランス・グラース。香料産業の聖地として、ユネスコ(国連教育科学文化機構)の無形文化遺産に登録されているこの地で、天然香料…