【オキナワモズクとは】
オキナワモズク(Cladosiphon okamuranus TOKIDA)はナガマツモ科に属する褐藻類で、南西諸島の特産種です。サンゴ礁に囲まれた静穏で外海水の疎通がよく、透明度が高い海域で生育します。オキナワモズクは1970年代に養殖技術が確立され、種苗の保存技術の普及によって沖縄県内の漁協で養殖が行われています。その生産量は年間約1.8万トンに達し、全国生産量の9割以上を占める沖縄県の主力水産物です。
オキナワモズクには塩蔵モズクと生モズクがあります。塩蔵モズクは収穫後、10~20%の食塩を添加し、数日間常温で保存した後、冷凍した製品です。衛生管理が容易で、パックモズクでの歩留まりが高いことから本土市場へ出荷されています。
生モズクは収穫後、直ちに洗浄し、冷凍した製品です。収穫直後に冷凍するので、新鮮な生の食感・風味が良いのが特徴です。また塩蔵による栄養成分の流出も少ないことがわかっています。
【フコイダン】
フコイダンとはコンブ・ワカメ・モズクなどの褐藻類に特有な生理活性を持つ水溶性多糖類で、フコースを主構成糖として硫酸やウロン酸が結合した物質です。オキナワモズクのフコイダンはα1,3結合したフコースを主鎖として、フコース6分子にグルクロン酸が1分子結合しています。また、フコースの半分は硫酸化されています。オキナワモズクのフコイダンには抗潰瘍作用、免疫賦活作用、整腸作用、抗腫瘍作用、コレステロール低下作用が明らかになっています。
【オキナワモズクフコイダン】
オキナワモズクフコイダンは沖縄で栽培しているオキナワモズクを原料として高度に抽出・精製しました。オキナワモズクフコイダンは高度な精製技術と品質管理により、フコイダン含量を保証しています。フコイダンは飲料、錠剤(打錠、ソフトカプセル)、顆粒、化粧品に配合されています。
[品質規格]
・性状 薄い茶色の粉末
・風味 僅かに海藻臭がするほかは異味・異臭を認めない
・水分 10%以下(
・フコイダン含量 80%以上(
・pH 5.0~6.0(1.0% 溶液)
・分子量 平均分子量5,000以上
・一般細菌 3,000 CFU/g以下
・カビ・酵母 300 CFU/g以下
・大腸菌群 陰性
・ヒ素 3ppm以下
・重金属 10ppm以下
▲オキナワモズク栽培場
▲オキナワモズクの栽培
▲オキナワモズクの収穫