カルシウム不足は、子どもの心身の成長や妊娠中の母体・胎児の健康、高齢者の骨粗しょう症などに影響を及ぼします。牛乳タンパクのカゼインから得られるCPPは、象徴でカルシウムとリンの結合を阻止し、カルシウムを吸収されやすい状態に保ちます。
◆CPPの働き
ミネラルが吸収されるためには、溶けた状態のまま腸管内で存在することが必要です。摂取されたCaは、いったん胃で可溶化されますが、小腸下部に達するとpHが酸性から弱アルカリ性に変わり、リン酸イオンと結合して不溶性のリン酸Ca が形成され、吸収されにくくなります。
CPPとCaを同時に摂取することで、小腸内におけるリン酸とCaの結合が抑制され、Caが吸収されやすい状態になります(左図)。
◆カルシウムの可溶化
リン酸バッファー(pH7)に塩化カルシウム溶液を加えると、リン酸カルシウムの沈殿を生じますが、そこにCPPが共存すると、リン酸カルシウムの形成が抑制され、Caが溶けた状態を保ちます。(下図:試験管モデル)
◆カルシウム吸収率を40%向上 <ラット出納試験>
CPPの添加量を変えた飼料でラットを飼育したところ、Caに対してCPP-IIIを0.35倍以上添加した群では、無添加群に比べてCa吸収率が約40%向上し、骨重量と骨Ca含量も増大しました。(下図:Ca出納試験)
◆カルシウム吸収率の低い方に最適 <ボランティア試験>
閉経後の女性35人を対象として血中取込み試験を実施。
Ca吸収におよぼすCPP効果を調べたところ、Caの吸収率の低い人ほどCPPの効果が顕著に現れ、Caの吸収率が高まりました。
(下図:閉経女性35人のCa吸収に対するCPP投与効果)
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●明治CPP-I
形状: 白色または乳白色粉末
水分: 10%以下
CPP含量(固形分換算): 12%以上
苦味: あり
荷姿: 20kgクラフト袋入
●明治CPP-II
形状: 白色または乳白色粉末
水分: 10%以下
CPP含量(固形分換算): 12%以上
苦味: わずかにあり
荷姿: 20kgクラフト袋入
●明治CPP-III
形状: 白色または乳白色粉末
水分: 10%以下
CPP含量(固形分換算): 85%以上
苦味: なし
荷姿: 5kgカルトン入
生産国(地)または原産国 | - |
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関連リンク | http://www.meijifm.co.jp/products/material/peptide/structure/index.html |
▲試験管モデル
▲Ca出納試験
▲閉経女性35人のCa吸収に対するCPP投与効果