インドやミャンマー、スリランカに見られる落葉樹で20~30mにまで成長するシクンシ科の植物です。アーユルヴェーダでは狭心症や心血管疾患を緩和するために、樹皮を使用されており、その粉末は処方箋なしに店頭販売(OTC)製品として容易に入手可能です。
Asian J Pharm. Tech 2(1), 15-18, 2012
Current Pharmacetical Biotechnology 10(8), 1-6, 2010
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■ 有効性
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◎ 心臓保護効果
in vitro虚血再灌流傷害(粉砕した樹皮粉末)
・ウサギ虚血再灌流傷害および心筋hsp72発現(粉砕した樹皮粉末)
・イソプロテレノール誘発心筋損傷ラット(T.Arjunaを含有ハーブ)
・イソプロテレノール誘発心筋損傷(樹皮から単離されたアルジュノール酸)
・イソプロテレノール誘発性心筋症における酸化ストレス(アルコール抽出物)
・ラットにおけるドキソルビシン誘発心筋損傷(ブタノール抽出物)
・ラットのNa-フッ化物誘発心筋損傷(エタノール抽出物)
・ラットイソプロテレノール誘発心筋肥大、線維化および酸化ストレス(水抽出物)
◎ 抗酸化作用
フリーラジカル消去活性(樹皮から分離したアルジュンゲニン)
◎ 脂質低下効果
ウサギの高コレステロール食誘発された高脂血症(粗抽出物)
・ウサギの高コレステロール血症(アルコール抽出物)
・ウサギのアテローム性動脈硬化症(粗抽出物)
・臨床研究では、狭心症の緩和、冠動脈疾患、心不全、およびおそらく高コレステロール血症の治療において有用性が示されています。
・健常人における臨床試験は1件報告されている。ターミナリアアルジュナ樹皮の水抽出物が運動テストでの左心室機能の改善に有益であり、その効果は健康状態に関係なくヒトにおいて有益である可能性が示唆されました。