中国の東北部〜西北部、豪古、シベリアなどに広く分布する多年生草本。
カンゾウは人類が手にした薬草のうちもっとも歴史が古く、繁用されているもののひとつです。主成分は、トリテルペン系サポニンのグリチルリチンであり、砂糖の150〜300倍もの甘さをもつ甘味物質であり、中国では甘草という名が付けられています。
漢方処方中最もよく用いられる生薬であり、現在の繁用漢方処方の212処方中に約7割の驚くべき割合で処方されています。
我が国には、奈良時代に唐代の文化と共渡来し、多量の良質の甘草が、今もなお奈良正倉院の宝庫に保存されています。
◆ カンゾウの利用
・医薬品原薬や医薬部外品に
・化粧品原料に
・食品添加物に
◆ カンゾウ甘味のラインナップ
・グリチノンGTS (グリチルリチン酸65〜80%)
・グリチノンGT1 (グリチルリチン酸60〜70%)
・グリチノンGA1 (グリチルリチン酸55〜65%)
・グリチノンAM (グリチルリチン酸30〜40%)
・グリチノンM (グリチルリチン酸25〜35%)
・カンゾウ油性抽出物 (酸化防止剤)