記憶・認知機能対策素材「プラズマローゲン」(機能性食品対応素材)/株式会社IHM

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健康美容EXPO:TOP > 原料特集 > プラズマローゲン 「記憶」「認知機能」をサポートする鶏ムネ肉由来の機能性素材『Plasmax®』

プラズマックス Plasmax 記憶・認知機能対策素材「プラズマローゲン」(機能性食品対応素材)

少子高齢化時代の「国民病」アルツハイマー型認知症。治療薬の開発に期待が寄せられる中、ここへ来てその動きが加速している。そうした中、記憶に関する機能性表示が認められるプラズマローゲンの研究でも新知見が発表され、俄然、注目度が高まっている。その最前線に迫りながら、機能性素材としてプラズマローゲンのポテンシャルを改めて検証する。

酸化ストレスから細胞を守るユニークなリン脂質

プラズマローゲンの構造式

プラズマローゲンはグリセロール骨格のsn-1位にビニルエーテル結合を有するグリセロリン脂質の一種である。 人間の体内では脳を始め、心臓や骨格筋など酸素を大量に消費する組織に多く存在する。プラズマローゲンに特徴的なビニルエーテル結合は、様々なフリーラジカルや一重項酸素との反応性が高いため、生体内において酸化ストレスから細胞を保護していると考えられている。また、sn-2位にはオレイン酸、アラキドン酸、DHAなどの不飽和脂肪酸を多く含むことも特徴である。

体内のプラズマローゲンの量は加齢に伴い減少していく。これとは別に、アルツハイマー病患者の脳でもプラズマローゲンが減少していることが報告されており、認知機能に関わる成分として長く研究が進められている。


世界の認知症患者の推移予測
 

世界初のプラズマローゲンの食品素材は 鶏ムネ肉由来

鶏ムネ肉由来のプラズマローゲンは、世界で初めてプラズマローゲンの食品素材化に成功したもので、2007年から研究がスタート。機能性に関するエビデンスが豊富で、機能性表示食品にも対応している。

丸大食品が製造した「鶏ムネ肉プラズマローゲン」は『Plasmax®』のブランド名で展開。国産の鶏ムネ肉を原料に、同社独自の特許製法で国内製造されている。


これまでの研究成果
 

プラズマローゲンとアミロイドβの 産生に関する新知見

2023年はアルツハイマー型認知症の治療薬で大きな進展が見られた。そうした中、プラズマローゲンの研究でもアミロイドβの産生に関する新知見が得られている。

これまでの研究

普通の健康なマウスに鶏由来プラズマローゲンを3か月間摂取させた後に炎症誘導剤を処理したところ、下図のグラフの赤矢印で示すように脳内炎症が抑制され、青枠で囲った写真では隣の写真と比べて赤色の発色が少ないことが分かり、アミロイドβの蓄積量が減少することがわかった。

このことは、鶏由来プラズマローゲンの継続的摂取が、炎症性サイトカイン発現とそれらに関連するアミロイドβの蓄積を軽減できる可能性を示している。

アミロイドβはアルツハイマー病の原因タンパク質の一つとして知られており、この研究では鶏由来プラズマローゲンにこのタンパク質の蓄積を軽減し、発症予防につながる可能性を見出すことができた。

現在、鶏由来プラズマローゲンのアルツハイマー発症予防のメカニズムの解明について研究を進めている。

 
鶏由来プラズマローゲンの分子種

プラズマローゲンはグリセロール骨格のそれぞれの場所に結合する物質によってさまざまな分子種が存在する。 大阪公立大学との共同研究で、鶏由来プラズマローゲンの主な分子種が明らかとなった。
PLS18はsn-2位にオレイン酸、sn-3位にコリンが結合した構造をしており、鶏由来プラズマローゲン中に30.6%含まれる、最も多い分子種となっている。

APPの代謝

徳島大学との共同研究で、PLS18はアラキドン酸誘発細胞毒性に対して保護作用を示すことがわかった。

Yamagiwa N. et al. Phosphatidylcholine-plasmalogen-oleic acid has protective effects against arachidonic acid-induced cytotoxicity. Biol. Pharm. Bull. 2022.

PLS18の更なる機能性を検討するために、アルツハイマー病に大きく関与しているアミロイドβ産生に及ぼす影響について検証した。

APPの代謝

認知機能低下の症状が現れる前から、脳の中では様々な変化が起こっていると考えられ、発症へつながる最初の段階でアミロイドβが蓄積することから始まることが分かる。

アルツハイマー病発症において、アミロイドβは最も重要な因子として考えられていることは、広く知られている。 このアミロイドβは、細胞内でAPPから切り出されることで産生し、細胞外に放出され、凝集化して老人斑を形成する。

実験概要

神経細胞を血清培地でヒト神経芽細胞SH-SY5Y細胞を24時間培養した後に、無血清培地に交換し、2時間後にリン脂質を添加して、16~20時間培養後に各種分析を行った。

実験詳細

添加したリン脂質には2種類
一つはビニルエーテル結合を持つプラズマローゲン(PLS18)
もう一つは、エステル結合を持つジアシル型リン脂質(DPL18)
DPL18は、プラズマローゲンに対するコントロールのリン脂質として添加した。

βセクレターゼの発現量(相対値)

PLS18を添加した区(図中③)ではAPPからアミロイドβを産生する酵素であるβセクレターゼの発現量が、コントロールと比較して有意に減少することを確認できた。

APP:アミロイドβ前駆タンパク質。2種類の酵素(βセクレターゼ、γセクレターゼ)の働きにより、アミロイドβを産生する。

 
アミロイドβの産生経路

βセクレターゼがAPPを切断するとC99断片が産生され、さらにγセクレターゼによる切断によってアルツハイマー病の重要な因子であるアミロイドβを産生する経路へとつながっていく。 本試験ではPLS18はこのβセクレターゼの働きを抑えることによって、アミロイドβの産生を減少させることが考えられた。

「プラズマローゲンによるアルツハイマー病発症予防メカニズムの解明」
徳島大薬、 丸大食品(株)中央研究所
日本薬学会第143回大会(2023年3月)にてポスター発表



プラズマローゲンは、細胞の生体膜の構成成分としてだけではなく、生物の恒常性の維持にも重要な働きがあると考えられています。またプラズマローゲンは脳内に多く存在することも知られています。そして認知機能に関わる大脳皮質や記憶を司る海馬でのプラズマローゲン量が、アルツハイマー型認知症患者で低下していることもいわれています。丸大食品さんと私たちはこれまでに、アラキドン酸により引き起こされる神経細胞毒性は、オレイン酸が結合したコリン型プラズマローゲン処置により緩和されることを報告しています。私たちは最近、このプラズマローゲン種を処置することで、アルツハイマー病の初期段階で起こるとされている、アミロイドβの産生に必要なβセレクターゼ量を減少させる可能性を示すことができました。ただ、これらの発現量変化は、有意差はあるものの、劇的な変化ではないこともまた明らかとなりました。その変化は極めて微細ですが、長い期間持続させることができれば、アルツハイマー病発症までの時間を遅らせる可能性が高いことを示唆しています。すなわち、このプラズマローゲン種はアルツハイマー病への改善作用というよりも予防作用が主体であり、その効果自体も微細であるが故に、細胞へのストレス負荷の少ない、生体にとって、より現実的な実効性が期待できるのではないかと考えています。


アプリケーション

エキスタイプではチキンエキスや鶏の脂のような独特のにおい。粉末タイプでは加工特性上、エキスタイプと比べてにおいが緩和されている。基本的には、サプリメント原料としてのご利用を推奨。

エキスタイプ/粉末タイプ
 

機能性表示食品に対応

同原料は、以下の内容で機能性表示食品の届出が受理されている。

機能性関与成分:鶏由来プラズマローゲン
一日摂取目安量:1mg
届出表示:鶏由来プラズマローゲンには、中高年の方の認知機能の一部である、言葉を記憶し思い出す能力、「言語記憶力」を維持する機能があることが報告されている。
一日摂取目安量:0.5mg
届出表示:鶏由来プラズマローゲンには、中高年の方の認知機能の一部である認知機能速度(視覚情報を素早く正確に判断して適切な行動につなげる力)を維持するのに役立つ機能があることが報告されている。

同素材を活用する場合、届出に必要なシステマティックレビュー等の書類提供を行うなど、同社が機能性表示食品届出のサポートも行う。

【届出サポート】
SRデータの提供、SR使用権の許諾
【SR使用許諾の条件】
同社原料の使用
【サポート事前手続き】
秘密保持契約の締結、覚書(SR使用許諾、弊社原料使用)の締結

SDGsに対応した原料

丸大食品のプラズマローゲンは原料に親鶏を使用。親鶏は、採卵用に飼育される鶏で、成長してから長い時間が経過しているため肉質が硬く、精肉としての利用は限定的。そのため、その有効活用という点で、SDGsに合致する有用な商品といえる。

2025年には患者数が5人に1人に

高齢社会白書(平成29年版)によると、2012年には認知症高齢者数が462万人、65歳以上の高齢者の約7人に1人(有病率15.0%)。2025年には約5人に1人になるとの推計もあり、まさに国民病といえ、その予防・対策は急務となっている。

記憶の王道

IHMが鶏ムネ肉プラズマローゲンを配合したサプリメント。鶏ムネ肉プラズマローゲンには、中高年の方の認知機能の一部である「認知機能速度」「言語記憶力」を維持するのに役立つ機能があることが報告されています※。本商品はタブルヘルスクレームを取得しており、1日当たりの摂取目安量は1~2粒。※引用元:消費者庁届出情報

プラズマックス(Plasmax) 記憶の王道

【 株式会社IHM 】

≪事業内容≫
医薬品、医薬部外品、健康補助食品、化粧品、医療用具等、健康生活支援。商品の卸販売、健康提案のプランニング、機能性食品原料の開発・卸販売

≪所在地≫
〒141-0022
東京都品川区東五反田1-6-3
いちご東五反田ビル2階
TEL : 03-4221-2207
FAX : 03-4221-2212
https://www.ihmg.jp

プラズマックス Plasmaxのお問い合わせはこちら
 
 
 


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