原料特集 情報提供:日本ハム株式会社
豚プラセンタは好調美容原料市場を牽引する注目の万能美容素材「プラセンタ」 英語名:Placenta
苦戦が続く健康美容系の原料市場の中で万能美容素材として、プラセンタが認知度とともに着実に伸長している。その優れた機能性に加え、品質の向上などがニーズを後押しする。食肉・加工食品メーカーならではの原料調達力・品質管理で高品質なプラセンタ粉末原料「P-プラセンタエキス」を供給する日本ハム株式会社。国産豚プラセンタ市場を牽引する同社の取り組みから、注目の美容素材をフォーカスする。
プラセンタとは
プラセンタは、哺乳類の出産の際、排出される胎盤のこと。ひとつの細胞を生命に育て上げる重要な臓器で、たんぱく質、ムコ多糖、ミネラルビタミン、糖質、アミノ酸、シアル酸、成長因子などを含む。古くから不老長寿の薬として重用されるなど、生命誕生の際にしか採れないことから、聖なるものとして力を宿していると信じられてきた。例えば原料市場で主流となっている豚プラセンタの場合、一度の出産で約1.5kg~3kgの胎盤が産出されるとされる。
「体感」によるリピート増と品質向上が市場拡大後押し
美容素材として圧倒的知名度を誇る「ヒアルロン酸」、「コラーゲン」。これら2大美容素材に続く美容素材として、注目の存在となったプラセンタ。その要因のひとつには体感のよさがある。医療の現場で認められているヒトプラセンタ注射は、即効性があり、疲労除去、美容、血行促進作用、免疫賦活作用などが報告されている。昨今急拡大している化粧品や健康食品の分野では豚プラセンタがその中心。このジャンルでは、特に美容におけるニーズが高まり、それに併せるように、品質の向上と供給体制の整備等が進み、供給が追いつき始めたことが市場拡大のもうひとつの要因といえるだろう。
プラセンタの品質を左右するトレーサビリティ
国産プラセンタ市場を牽引する日本ハムを例に、品質管理を中心とした取り組みをみてみよう。同社ではまず、グループ農場の原料を中心に使用する。食肉用豚のため、衛生的に徹底管理されていることに加え、同社の規格基準にあった胎盤だけを厳選。さらにその後の機能性研究、加工、販売までに至る全ての過程を同社グループで一括管理する。胎盤はその性質上、衛生管理が非常に重要。一口に胎盤といっても、どこの部分までを使用し、どんな処理をするかによって、品質に大きな違いがでる。従って、どこのどんな環境で取れ、どこで処理された胎盤かが明確であることは、そのままそのクオリティを担保することにつながる。食肉・加工食品メーカーならではの徹底管理といえる。
疲労回復、美白、免疫賦活など充実しつつあるエビデンス
市場拡大に伴い、昨今では多くのプラセンタ原料が流通する。だが、その品質が玉石混交であることは否定できない。その背景には、原料確保の難しさがある。なんとか急増するニーズに乗ろうとなりふり構わず原料調達することで、トレースや品質チェックがおざなりになっている事例が後を絶たない。その一方で機能性素材としての研究は着実に進み、データは充実しつつある。疲労回復、血行促進作用、抗炎症作用、肝臓強化、免疫賦活作用、美白作用など、これまでに多様な効果が報告されている。日本ハムグループの研究所が「P-プラセンタエキス」を使用し行った試験データから昨今、特に注目度が高まっている美容素材としての機能性研究の成果をみてみよう。
情報提供:日本ハム株式会社
へアレスマウスに週2回(計8回)約200μWのUV-Bを1分間照射した実験では、プラセンタエキス5%含有飼料食餌群が、通常食(コントロール)群に対し、自然加齢による表皮の肥厚およびUV照射による表皮の肥厚のいずれをも抑制した。
ヒト試験ではシミの面積、数の増加を抑制
健常成人35名をプラセンタエキス群(男性10名、女性9名)とプラセボ群(男性10名、女性5名)に分け、それぞれプラセンタエキス含有カプセル(1日2個=プラセンタエキスとして0.2g)もしくはプラセボカプセルを3ヶ月間摂取してもらい、ロボスキンアナライザーで顔面のシミ、シワ等の変化を調査した。
その結果、紫外線が増加する季節であったため、プラセボ群でシミ面積、数が増加したのに対して、プラセンタエキス群ではその増加が抑制された(女性)(写真、図表)。
また、体感アンケートでは、下表のいずれも項目においても、プラセンタエキス群で改善が見られた。(表参照)
トピックス
臭みと沈殿
ニーズ増大の一方でその独特の臭みを敬遠する向きもある。現在は美容ドリンクでの需要が多いことから、出来るだけ臭いが少なく、見た目がクリアなものが望まれる。製品によっては、臭みがあり、色が悪く沈殿を生じるものなどもあり、まだまだ品質にばらつきがある。日本ハムの「P-プラセンタエキス」は、同社の実験で溶液での色調、沈殿の有無、アンモニア臭などの比較において優れた結果を残している。
プラセンタ原料変遷
市場拡大に伴い、原料も変遷している。もともとはヒト(医薬品のみの使用)が主流だったが、その後、牛へシフト。しかし、狂牛病発生により、フェイドアウトすると豚へと遷移し、現在の主流となっている。その他、羊や馬、厳密には違うが「植物プラセンタ」も登場するなど、「プラセンタ」市場は活況を呈し、安全性や品質面での差別化を打ち出すなど、競争も激しくなりつつある。
プラセンタ食品 品質規格基準
プラセンタエキスについては様々な由来原料が流通し、また濃度についても規定がなかったために、業界内での規格基準の必要性が叫ばれる中、公益財団法人日本健康・栄養食品協会から今年 9月に「プラセンタ食品品質規格基準」が公示された(公示No.65)。このマークを表示した認定健康食品「プラセンタエキス含有食品」が、品質規格合格品として、これから市場に出回ることで、差別化が行われるものと思われる。
臨床試験では不定愁訴緩和やシミ予防効果も確認
日本ハムでは「命の恵みを大切に」をコンセプトに、機能性食品素材の研究開発を行っています。
女性ならだれでもご存知のプラセンタエキスもその一つ。
もともとプラセンタ(胎盤)は、不老不死の妙薬とされたり、古代中国の漢方書に収載されるほど貴重な命の恵みです。
当社では、健康な豚の良質な胎盤を原料として、食品会社ならでは風味にもこだわった素材に仕上げました。
臨床試験でも、女性の不定愁訴緩和やシミ予防などうれしい効果が確認されています。
悩み多き女性のニーズに応えられる素材として、是非ご活用ください。