情報提供 :株式会社ロベルテ
アメリカで300万箱を超える大ヒットになっている
理由が実証された。
セラミド+DGDGがもたらす効果を紹介する。
リポウィートは、小麦(wheat)の脂質(Lipo)由来抽出物ということからネーミングされた。植物由来のセラミドでは、今やこんにゃくやコメ由来が知られているが、パイオニアはこのリポウィートなのだ。
1998年に誕生したリポウィートは、植物由来初のセラミドとして美容業界でも注目を集める。食品にも応用できる同素材には多くの可能性が秘められていたが、フランスで生まれたことが、結果的に相応の評価を受ける阻害要因となった。
肌トラブルは化粧品で改善する――。それが当時のフランスの常識で、経口摂取で内側からキレイになるという概念はまだ浸透していなかった。その意味では植物由来のセラミドのパイオニアは、カルチャーの壁で不遇の期間を過ごした素材といえる。
ところが、文化が変われば評価も変わる。医食同源の文化が浸透するアジアでは、このリポウィートが高い評価を受けることになる。 動物由来のセラミドの安全性が揺らぐ事態も追い風となり、母国から遠く離れた異国の地で、リポウィートは日の目をみる。 今度は、美容大国フランスでのしっかりとした研究開発による多くのエビデンス取得がプラスに作用したのだから、まさに奇遇だ。
いまでは、アメリカが最もリポウィートを消費する国となり、その認知度は急速に高まっている。アメリカではメディアの影響がブームを後押ししたが、その際、保湿効果以外にアンチエイジング効果が認められていることがヒットの大きな要因となった。
着々と進められる研究が需要に先行しながら、少しづつ認知度を高めていく。着実に刻まれるその歩みは、昨今のエビデンス重視の風潮ともマッチ。いよいよリポウィートのポテンシャルに時代が追いついたようにみえる。
臨床試験は20年の歴史の中で6度行われている。そのうち最初の3回は、セラミドの肌の保湿効果の実証、4回目から6回目では保湿効果に加え、アンチエイジング効果の実証を目的に試験が行われた。 アンチエイジング効果の実証が加わったのは、最終製品を摂取した利用者の反響を受けてのものだ。この辺りは、リポウィートのポテンシャルの高さを示すトピックであり、それを追求する同社のどん欲な研究姿勢が透けてみえる部分といえるだろう。
これまでの臨床試験はいずれも保湿やアンチエイジングですぐれた機能性を示す結果となっている。ここでは2017年に行われた最新の研究をピックアップする。
試験は64人の女性(平均年齢55.8歳)を被験者に二重盲検プラセボ対照試験として実施。摂取期間は12週間とした。摂取停止後、8週間にわたる追跡調査も行った。 プラセボ群32人、リポウィート群32人。一日の摂取量は、350㎎のリポウィート・オイル(ソフトカプセル)。
シワを目視で評価するために皮膚科医が用いるランペール・シワ尺度(右カラム参照)で評価した結果、8週目から統計的に有意にシワが減少し、12週目では更に減少が顕著になっている。
*** p < 0.001 - プラセボ並びに0日目(W0)に比較した、リポウィートのシワの減少に対する効果
* p < 0.05 ; ** p < 0.01 ; *** p < 0.001
(a) プラセボ並びに0週目(W0)に比較したリポウィートのシワの減少効果
(b) プラセボ並びに12週目(W12)に比較したリポウィートのシワの減少効果
コルネオメーターで評価した肌の保湿については、4週目より75%の女性被験者の保湿度がアップ。12週目には9割の被験者の保湿度がアップした。乾燥度スコア、自己評価などでもプラセボ群に比べ、統計的に有意な結果が得られた。
* p < 0.05 - プラセボに対するリポウィートの保湿効果、W0(0週目)と比較して
スコア0(非常にきめが細かい)からスコア3(非常にきめが粗い)で皮膚科学的に評価した肌のきめにおいて、プラセボ群に比べ、有意にスコアの減少がみられた。
** p < 0.01 - 0週目(WO)と比較した、プラセボに対するリポウィートの肌のきめの粗さに関する効果
*** p < 0.001 - 0週目(WO)プラセボに対するリポウィートの肌のきめの粗さに関する効果
肌のラジアンス(輝度)でも、リポウィートはプラセボ群に比べはるかに効果が高いと評価された。12週後には72%の被験者で肌のくすみが減少している。
** p < 0.01 ; *** p < 0.001 - 0週目(W0)と比較した、プラセボに対するリポウィートの肌のくすみに関する効果
着眼したのは、他のセラミド製品とは大きく異なるリポウィートの成分構成である。この成分構成は小麦脂質独自のものである。
肌の保湿はセラミドの代表的な機能として知られ、数々の実験でも実証されているが、アンチエイジングにまでその機能が及ぶリポウィートでそれをどう説明するのか。 同社が着目したのは、リポウィートに豊富に含まれる糖脂質のDGDGだ。 DGDGは日本では注目されることの少ない成分だが、美容王国フランスでは化粧品大手のクリスチャン・ディオールやピエール・ファーブルがアンチエイジング成分としていち早く注目し、 DGDGを局所塗布することで得られた肌の老化の予防効果を特許申請している。
そして同じような美容効果が同社の2017年のリポウィートの臨床試験でも確認されている。 「この美容効果は、セラミドだけの効果というより、DGDGの効果に負うところが大きいのではないだろうか」、 そう考えた同社はリポウィートに含有されているDGDGを単離し、肌の若さを担う線維芽細胞にDGDGが与える影響を in vitro 試験で検証することにした。
DGDGの単離は容易な作業ではなかったが、約1年をかけてDGDG濃度を75%まで高めた試験製品を作り上げることができた。
試験製品 :
クロマトフラッシュにより、リポウィートから得られたDGDG分画
- 75%以上のDGDGを含有
この試験製品から3つの濃度のDGDG分画を準備し(50μg/ml、100μg/ml、150μg/ml)正常なヒト皮膚線維芽細胞と培養することで、以下を検証した。
・線維芽細胞内のコラーゲンの新合成の変化
・コラーゲンと結合して肌の引き締めをサポートしているフィブロネクチンの細胞内と細胞外の含量の変化
DGDG分画は濃度依存的にコラーゲンの新合成を有意に高めた。
またこの試験法が適正なものであることを確認するため、コラーゲンの新合成を高めることが知られているビタミンCとも培養を行った。
この場合もコラーゲン新合成の顕著な増加を観察され、試験法が適正であることが証明された。
Control+は、フィブロネクチンの合成を高めることが知られているTGF-β1と培養したものだが、DGDG分画においてはフィブロネクチン合成が更に有意に増加している。
TGF-β1と培養したControl+ではフィブロネクチン放出の顕著な増加が観察された。
一定濃度のDGDG分画もフィブロネクチンの放出を高めている。
このin vitro 試験により、リポウィートに含有されているDGDG分画は
2. フィブロネクチンの合成を増加させ、
3. 更にフィブロネクチンの細胞外への放出を増加させる
ことが明らかになった。
この効果はディオールの特許に記載している効果とも一致しており、同社は2017年の臨床試験で得られたシワの軽減等の美容効果は、主としてDGDGの効果によるものと考えている。
コメや麦、大豆、こんにゃくなどの植物を原料にしたセラミドは、天然由来の安全性と肌への浸透力の高さなどが評価され、広く浸透している。動物由来より効果が弱めといわれるが、肌への刺激が少なく、安心して使えることで多くの支持を集めている。
日本語で皮膚科学化粧品。デルモは真皮の意で、表皮だけでなく真皮レベルでも有効に作用する化粧品を指す。 同分野で欧州トップを走るピエール・ファブールは10余りのブランドを展開するなど皮膚科学を追求するメーカーとしてたゆみない研究開発を続けている。
小麦由来脂質の抽出物、というと懸念されるのがアレルギーだ。
小麦はアレルギー原因物質のグルテンを含有しているため、日本を含む殆ど全ての先進国で表示義務があり、リポウィートもその例外ではない。しかし欧米でリポウィートは「グルテン・フリー」で販売されている。なぜか?
それは残留グルテンが20ppm以下の場合、小麦由来製品もグルテン・フリーで販売することを欧米の薬事法が許可しているためだ。
リポウィートは残留グルテン20ppm以下であることを保証しているため(実測値は検出限界の10ppm以下)、欧米ではグルテン・フリーで20年来販売されており、一度もアレルギーの発症事例がない。
小麦アレルギーでパンを口にできない人の中にもリポウィートの愛用者は沢山いる。これをどう捉えるか、そこが採用を判断する上で、一つのポイントになるかもしれない。
このシワ尺度は、2001年11月のPlastic and Reconstructive Surgery誌で公開されたカリフォルニア大学のDr. Gottfried LEMPERLEの論文に基づいた顔のシワをスコア化するための尺度(スケール)で、 欧米の皮膚科医を中心に顔のシワをスコア化するために世界的に用いられている尺度である。
この尺度の優位点は、皮膚科医が目視で患者のシワの状態を評価できることにある。 画像解析などの技法では、皮膚の状態のわずかな変化も観察することが可能だが、顔のシワで重要な点は「目で確認できる変化」であることから、このシワ尺度が皮膚科医にとって便利で貴重な評価手段になっている。
ランペール尺度では顔を10以上の部位に分け、それぞれの部位におけるシワの基準尺度を規定している。 シワはその深さと長さに基づいて0~5の六段階の基準尺度に振り分けられ、そのスコアが大きくなるほどシワが深く長くなる。
皮膚科医はその基準尺度に基づいて患者のシワを小数点単位でスコア化することができる。
ジガラクトシル・ジグリセリド(Digalactosyl-diglycerides)を略してDGDGと呼ぶ。
DGDGはガラクト脂質の一つであるが、同じ糖脂質の仲間でも、スター的存在のセラミドとは異なり、その陰に隠れるように研究対象となることは殆どなく、論文も極めて少ない。
しかし近年になり、フランスの大手化粧品メーカー2社がDGDGの美容作用に注目し、その効果を検証している。
クリスチャン・ディオールはフィブロネクチンの合成と線維芽細胞の接着を高めるDGDGの効果に注目し、フランスの基礎化粧品分野ではトップのピエール・ファーブルはDGDGの創傷治癒作用と肌の老化予防効果に注目し、それぞれが特許を取得している。
他にもコラーゲンの前駆体であるプロコラーゲンの合成を高めるDGDGの作用も観察されている。
今まで解明されることがなかったDGDGの美容効果が、ようやく今、徐々にではあるが熱い注目を集め始めている。
リポウィートはこのDGDGを20%含有している。
株式会社ロベルテ
≪事業内容≫
フランス本社からの香料、及び原料の輸入販売
≪所在地≫
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TEL : 03-3666-1241
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ロベルテグループは、香り発祥の地、南フランス・グラースにて160年以上の歴史を持つ天然香料メーカーです。 あくまでも天然香料にこだわり続け、又、香料発祥の地に本社、研究、工場、品質管理、出荷拠点を置くことにこだわり続けて、今では天然香料の世界的リーダーとして認められております。
フレグランス事業部、フレーバー事業部、ローマテリアル事業部の3部門制で仕事をし続けておりましたが、第4の事業部として数年前にHealth & Beauty事業部を立ち上げました。 天然香料の蒸留や抽出の蓄積された高度技術をそのまま生かし、又、世界中に広がる自社拠点においてのマーケティングノウハウによりHealth & Beauty製品を猛スピードで拡販しております。
これまで市場に驚きを与えてきた弊社の新規事業に是非ご興味を持っていただき、そして弊社からの驚きの製品にご期待下さい。
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