高い吸収率を誇る効果的な鉄分補給素材!ヘム鉄(ヘムテツ) 原料特集【健康美容EXPO】

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原料特集 高い吸収力を誇る効果的な鉄分補給素材!ヘム鉄(ヘムテツ) 情報提供:ILS株式会社

現在の食生活において常に不足しているミネラルの代表格として知られる鉄分。特に成人女性の過半数は 「鉄欠乏症」といわれる。不足すると貧血はじめ身体に大きな影響を及ぼす鉄分の摂取は、現代社会の必須課題とさえいえる。血中ヘモグロビンを精製したヘム鉄は、穀物や野菜に含まれる非ヘム鉄に比べ約5倍もの吸収率を誇る。高濃度に鉄分を含む食品が限られる中、ヘム鉄は効果的な鉄分補給素材として注目されている。

吸収率の違いで2種類ある鉄

LIS株式会社ヘム鉄

鉄は2種類に大別され、「ヘム鉄」は、そのうちのひとつ。肉や魚などの動物性食品に多い。もうひとつは、「非ヘム鉄(無機鉄)〈以下、非ヘム鉄と略す〉」で植物性食品に多く含まれる。大きな違いはその吸収率。非ヘム鉄が5%程度であるのに対し、ヘム鉄は20%から30%程度と約4倍~6倍も高い。

 
ヘム鉄と非ヘム鉄の吸収報告

吸収機構の違いによって発生する吸収率の違い

吸収率の違いは、吸収機構の違いによって発生する。ヘム鉄は、鉄ポルフィリン複合体のまま吸収される。一方、非ヘム鉄では2価の鉄イオンのままのため食品に存在するタンニンや食物繊維、シュウ酸、フィチン酸などにより吸収阻害を受ける。さらに、非ヘム鉄の吸収は、通常存在する安定な3価の鉄イオンでなく、還元して2価の鉄イオンにならないと吸収されないため、ビタミンC等の還元性のある栄養素の摂取も必要となが、ヘム鉄はその必要がない。


ヘム鉄と非ヘム鉄の吸収機構の違い

 

貧血改善以外にもさまざま発掘される新知見


鉄は、研究データも豊富に揃っている。貧血の改善はもちろん、それ以外にもスポーツ・運動能の強化、注意力、記憶力、学習力、さらに妊婦に対する鉄分補給の効果など、新たな知見も続々と発掘されている。一部を紹介する。



ヘム鉄によるスポーツ貧血の改善と運動能の強化


各貧血状況合宿時のヘム鉄摂取によるヘモグロビン濃度の変化

貧血傾向なしのヘム鉄非摂取群は、強化合宿によりヘモグロビン濃度が下がった。運動により鉄を利用していることが明らかになった。貧血傾向ありのヘム鉄摂取群は合宿中もヘモグロビン濃度が上がり、終了時においても増加した。

若い女性の貧血状況による注意力・記憶力・学習力への影響


各貧血状況のテストスコア 書く貧血状況の回答に要した時間スコア

鉄正常値群および鉄不足群は「注意力」と「記憶力」では同程度のスコアであったが、「学習力」は鉄不足群で低くなった。また、鉄不足群において各テストの回答に要した時間は「注意力」と「学習力」で悪くなった。鉄欠乏性貧血群は各テストのスコアも悪く、回答に要した時間スコアも悪い結果だった。少しの鉄不足では「記憶力」は影響がないが、「注意力」と「学習力」においては影響がみられ、鉄欠乏性貧血においては、3つとも影響することがわかった。



 

最近では不定愁訴、精神面に関する事例も


鉄の最近注目されている事例としては、不定愁訴、精神面に関するものがある。体内で鉄分が必要になれば貯蔵鉄から鉄分補給が促される。この貯蔵鉄の指標である血清フェリチン値の低下が不定愁訴や精神面と関連があるとの報告がある。フェリチン値低下による不定愁訴を訴えた有経女性に対し、ヘム鉄の摂取を行うと、全項目で65%以上の改善がみられ、そのうち8割以上改善が認められたのは(1)注意力低下・イライラ(2)立ちくらみ・めまい・耳鳴り(3)寝起きが悪い(4)湿疹(5)ノド不快感・鼻づまり等10項目に及んだ報告(貧血に対する栄養アプローチ 溝口徹 治療85 2003)がある。

back scoreで分けた血液検査比較検証

 

トピックス

ヘモグロビン 鉄の役割

鉄は、ヘモグロビン内で酸素と結合し、酸素を体の隅々まで運搬する。従って、体内で鉄不足が起こると、酸素が全身に行き渡らず、エネルギー産生不足が発生する。それによりさまざまな症状がみられる。体にとって重要な栄養素ながら、吸収されにくく、効率的な摂取は課題となっている。

ヘモグロビン(hemoglobin)と体内の鉄の存在

食品別吸収の違い

各種食品中の鉄吸収率比較

鉄分の一般的な摂取法は食品からとなるが、ほうれん草や小麦、大豆などの植物性食品に比べ、牛レバー、牛肉など動物性食品は圧倒的に吸収率にすぐれる。植物性の鉄は、「非ヘム鉄」で動物性の鉄が「ヘム鉄」であることがその違いとなっている。(上グラフ参照)

ヘム鉄を含むレバー牛肉

 
 
スペシャルインタビュー “ヘム鉄”原料に詳しいILS株式会社の管理栄養士の勝又美紀氏にお話を伺いました。

授乳婦 乳幼児 イメージ

ヘム鉄 ILS株式会社

鉄の役割よく知って“ヘム鉄”のよさを理解して欲しい

「鉄」は、私たちの体で主に酸素と結びついて体のすみずみの細胞に酸素を供給し、細胞中におけるエネルギー産生に寄与することで、私たちが元気に過ごす手助けをしてくれています。しかし、月経のある女性や鉄の必要量が増加する妊婦や授乳婦は鉄不足に陥っている実情があり、乳幼児や育ち盛りの子供においても鉄不足が問題となっております。また、エネルギーの産生には鉄によって運搬される酸素が必要なためスポーツ分野におけるスタミナ作りでも注目されており、特に持久力を必要とするスポーツでは貯蔵鉄が不足することのないようフェリチン値(貯蔵鉄量)が重要視されています。「鉄」は単に鉄欠乏性貧血の改善以外にも様々な役割が知られています。セロトニンやドーパミンなど神経伝達物質の生成の補因子として使用され精神面との関係も示唆されていたり、神経線維の軸索を覆うミエリンの形成に関与していたりと鉄は欠かせない栄養素です。しかし、鉄を多く含む食品は少なく、また意識的に摂っても体内ではなかなか吸収されにくい栄養素だからこそ、ヘム鉄と非ヘム鉄(無機鉄)の種類にも注意して上手に摂取することが大切です。ほうれん草やひじき等に含まれる植物性の鉄は「非ヘム鉄(無機鉄)」と呼ばれ、吸収率が2~5%程しかありません。
一方、肉やレバー、赤身の魚等に含まれる「ヘム鉄」は、「非ヘム鉄(無機鉄)」と比べ吸収率が約5倍も高いうえ、食物繊維やタンニン等による吸収阻害も受けにくいのです。貧血改善だけではなく、体内での鉄の役割を理解して、鉄の重要性と効率のよい摂り方を考えて、多くの方に「ヘム鉄の良さ」を理解して頂きたいと願っております。


 

 

 
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