美肌素材として圧倒的な認知度を誇るコラーゲン。メーカー努力で進化を続け、品質とともにその形態も多様化している。
高研の新製品「パーフェクトアクアジェルシート」
は、2年以上の歳月を経て誕生したまさにジェルシート状コラーゲンの完成形といえる。フリーズドライ技術のパイオニア企業だからこそ実現したその優れた実力をレポートする。
2013年秋に新発売された「コーケンパーフェクトアクアジェルシート」は、より洗練されたジェルシートといえる。その理由は、保湿剤として定番のコラーゲンを含み、完全に水に溶け、ジェル状になるためだ。こうしたシートの場合、これまでは強度を保つために繊維質が必要であった。このため使用後に繊維が肌に残ることから、エステなどで溶かしてマッサージした後にはジェルをきれいに拭き取る必要があった。
完全にシートが水に溶けるため、同製品では、ふき取りの必要がない。導入施設にとっては施術のクオリティをあげ、顧客満足度を高めることに貢献する軽視できないポイントである。製品のベースとなっているのは、同社の「コーケンジェルシートFD」。強度保持のために使用していたレーヨン繊維を使用することなく必要な製品強度を持たせ、さらにコラーゲンを増量することで、より小型のシートで従来品同様の効果を得ることに成功した。
レーヨンなど強度を保つための成分なしで、シートとしての強度をキープ。つまり、ほぼ原料素材のみで強度をつくり出すことが課題となった。開発チームは、成分配合や製法などを調整しながら、何度も試行錯誤。完成には2年以上の歳月を要した。リニューアルにあたっては、エモリエント成分であるチャ実油も不使用とし、独特の油臭さを除去。最終的にはより洗練された形のシートとして完成させた。
製品開発のキーとなったのは、フリーズドライ技術だ。同社は、同技術のパイオニア。それゆえに高品質で安定感のあるジェルシートが作り出される。フリーズドライ技術は、素材のよさを損なうことなく水分を飛ばすため、溶液では不安定な成分(アスコルビン酸など)を長期間にわたって安定して保存でき、使用時に常にフレッシュな状態で使用できる(右図参照)。さらに保存のための防腐剤を使用する必要がないなど、多くのメリットが得られる。さらにシート状に加工することによって、皮膚の薄い目の周囲にも使用できる。こうした特殊加工に長ける同社だからこそ、困難な開発も可能になったといえるだろう。
同社では、今後、新旧ジェルシートの拡販と併せ、フリーズドライ技術のパイオニアとして、こうしたノウハウを化粧品受託として対応。コラーゲンはもちろん、経時安定性が低い原料を配合した化粧水、美容液および乳液などの特殊加工を行う。昨今は、競合も増えているが、パイオニアとして蓄積する豊富なノウハウで、商品設計からしっかりとサポートする。
弊社は化粧品分野におけるフリーズドライ技術のパイオニアであり、永年にわたる生産実績から加工における豊富なノウハウを蓄積しております。最近では化粧品専用工場の新規開設により、小ロットから大量生産までスケーラブルにかつ迅速な納期で対応が可能となっております。また、エステ業界で好評のジェルシート、そしてその新型であるコーケンパーフェクトアクアジェルシートは、そうした実績により生み出されました。さらに凍結乾燥受託加工やコラーゲンシートなどの製品供給のほか、これら化粧品の特殊加工について商品設計の段階からお手伝いいたします。皆様の製品企画のお手伝いや従来品との差別化などの提案等もさせていただきますので、お気軽にお声掛けいただければと思います。
山形県酒田市に凍結乾燥化粧品の受託加工専用工場として2012年12月4日に新設された。同工場の稼働開始に伴い、凍結乾燥化粧品の受託加工の生産能力は既存の設備と合わせ、従来の3倍に増強された。
テラピア(イズミダイ)の真皮から精製したコラーゲンを主剤とするスポンジシート状の化粧品専用の複合原料。不織布単体の約6倍の吸水量、高い保水力を持ち、コラーゲン特有の感触がある。A5版、A4版のプレーンタイプ、目元に使用できるアイリッドタイプのほか、顔型に抜いたフルフェイスタイプがある。
【 株式会社高研 】
コラーゲン医療機器、コラーゲン化粧品原料、コラーゲンのバイオテクノロジーへの応用、プラスティック医療機器、訓練用生体シミュレーター、上記分野の研究・開発・製造販売
東京都文京区後楽1-4-14
TEL : 03-3816-3500
FAX : 03-3816-3570
http://www.kokenmpc.co.jp/
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