先進国におけるストレスの蔓延が深刻化している。結果として、メンタルケアの重要性がまし、経済的損失も多大なものとなっている。そうした中で、薬ではない天然由来のリラックス系素材のニーズが高まりつつある。
今回は、欧州の伝統的なハーブ、レモンバームから抽出したシラコス®をレポートする。
シラコス®は、欧米で古くから愛用されてきたレモンバームを水・アルコール抽出した素材。レモンバームは、南欧原産のシソ科の多年草ハーブで、2世紀以上も前にギリシア人が女神ダイアナに捧げていたという記録もある。「長寿のハーブ」、「活力の歓び」といわれ、健康によいことで知られてきた。
一般的にはハーブティーとして親しまれたほか、ハーブバス、サラダやスープなどの食品にも活用され、鎮静作用を持つリラックス素材として、欧州人の心をやわらげてきた。サプリメントの原料としても使用され、安眠+リラクゼーション、禁煙補助、安眠、ダイエットのための抗ストレスガム等の商品が販売されている。日本でも、シラコスを利用した安眠、抗ストレスのハーブサプリメントが販売されている。
臨床試験も行われており、有効な結果が得られている。不安症状のある患者と睡眠障害の患者30人(18歳から70歳までの男女)にプラセボ対照二重盲検法で行われた試験(投与期間:15日間、コントロール群=シラコス600mg(毎朝夕各300mg)、プラセボ群=ホップ600mg(毎朝夕各300mg))では、「不安兆候」、「随伴症状」、「不眠症」の3つの兆候に関する19の症状に対し、評価した。
その結果、不安兆候に関して約50%、不眠症に関し、約40%の有意な減少、随伴症状に関して約70%の有意な減少が認められた。このことから、シラコスが不眠・睡眠障害に対し、効果性があると判断することができる、と考察された。
また、動物試験も行われており、ストレス低減に関する有効なデータが得られている。試験は、養鶏場で飼育された鳥、1万3,200羽を、希釈したシラコスを与える群(コントロール群)と、水のみを与える群(プラセボ群)に分け、10日間の投与期間を経て、輸送中の鳥の死亡率を確認した。 その結果、コントロール群で鳥の死亡率が約50%減少した。輸送中の鳥の死亡の原因は、多大なストレスであると考えられる。シラコスが、輸送中の鳥のストレスを低減したと判断される。
日本におけるストレスの増加は社会問題となっており、精神疾患は5大疾病のひとつに加えられ、国も対策に乗り出す事態となっている。できるだけ早い段階で、薬に頼らないメンタルケアの重要性も高まっており、ハーブ由来のリラックス素材のニーズは増大傾向にあり、さらなる研究の進展とあわせ、今後の展開が注目される。
安眠・抗ストレス素材として認知されているシラコスですが、シラコスを使用したサプリメントでの睡眠改善、ストレス改善に関する調査も行われております。
100名程度を対象にしたアンケート結果によると、シラコスのサプリメント飲用後、68%の人が睡眠の改善を体感しています。飲用した方々からは、「いつもより深い眠りにつけた」 「朝の寝起きが良くなった」 「睡眠薬と違い、自然と睡眠に入れる」 等のコメントがあり、シラコス摂取により、睡眠の質が改善しているようです。また、「日中イライラすることが減った」 「偏頭痛が良くなった」 等のコメントがあり、ストレス改善も実感されています。
シラコスは、香りが良い点も評価されています。また、医薬品ではなく、天然ハーブの抽出物なので安心して継続的に摂取しやすいという話も聞いています。シラコスが、ストレスを多くかかえる方々のサポートとなることを期待しています。
国民病として知られるがん・脳卒中・心筋梗塞・糖尿病は、2006年に医療法改正で、「4大疾病」に定められた。その後、精神疾患が加えられ、「5大疾病」となった。「5大疾病」とは、患者が多く緊急性が高いなど、一定の条件を満たす疾病に対して打ち出す医療政策の基本指針。いかに精神疾患の急増ぶりが目立つか、を象徴することであり、メンタルケアに対する関心も年々高まっている。
何らかの睡眠障害を抱える成人は、約2000万人、日本人の5人に一人といわれる。その経済損失については、3兆円超とする試算もある。理由は様々考えられるが、仕事によるストレスの増加も大きな要素となっている。そうしたことから睡眠サポート関連の医薬品やサプリメント市場も活性化している。
【兼松ケミカル株式会社】
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