情報提供 : 株式会社アンプリー
市場ニーズが多様化する中で、製品のオリジナリティへの需要が高まっている。加えて、“売れる製品”を生み出すチカラも求められる。化粧品OEMを主軸に、オリジナリティを追求しながら進化を続けるアンプリー。「受け」に依存しない同社はいま、販促や販路開拓の関連会社をフル回転させ、さらに「スピード感」をキーワードにグローバルを意識した攻めの姿勢で躍動している。
受託メーカーとして、マーケットニーズへのハイレベルな対応力を有する同社。「攻撃型の提案力」で、クライアントの要望に対し、常に期待を超えた完成度で応え、信頼を積み重ねている。個々の社員がどうすればよりいいものがつくれるのかを常にシミュレーションしている賜物といえるだろう。
同社がこれまでに培ってきたノウハウには、短期間で商品化するための開発力、必要なときに引き出せる基礎研究の蓄積、スピーディーに仕上げるために欠かせないクリエイティブの能力、そして小ロットでもロスなく製造することが可能な、少量多品種対応の生産工場などがある。めまぐるしく変わる市場環境やニーズにフレキシブルに対応する全ての資質を、同社は備えているといっていい。
入念な市場調査の末に、企画を立案し、原料調達や容器選定などを行い、製品化へ至る順序だが、グローバルなスピード感では、そのタイムラグはほとんどないに等しい。「走りながら考えている」というのがふさわしいほど、驚きのスピード感で事が運んでいく。逆にいえば、じっくりと検討し、煩雑な手続き等に忙殺されている間に商機は逃げ、次の新しい波がやってくるというサイクルが、“世界標準”なのだ。
メディア戦略にも長ける中韓メーカーは、自ら先導し、消費者を誘導。いかにすれば拡散するかを強かに逆算し、一歩も二歩も先を行く展開で、製品化に着手する。メディアも武器に持つ同社は、受託メーカーながら、海外企業とのやり取りの中で吸収したノウハウも参考にしながら、強みである提案力にもさらなる磨きをかけていく。
中国人の爆買いがあっという間にシュリンクしたのは記憶に新しいが、課題もみえている。「いいものだけでは売れないのは当然で、ローカライズが必要。その辺りも今後追求していく」と企画力も強化する。柔軟性はもちろんだが、ひとつのキーに据えるのが、容器だ。食品向け新型エアレス容器がそれで、化粧品向けにアレンジを加え、低コストと機能性を両立する。アンプリーの原点でもある容器事業が打つ革新的な一手だ。
こうした組織力に加え、ここ数年でさらなる“武器”を獲得。越境ECをサポートするJVインターナショナルとアラサー向けビューティ紙の「姉ageha」、更にアラフィフ向けの「LINDA μ's(リンダミューズ)」を発行するメディアスだ。
JVインターナショナルは、2016年の設立から順調に拡大し、スタッフも大幅増員、フロアは約100坪を所有する。中国を始めとする海外への輸出のサポートをスムーズに行う体制を整備。アジア圏への販路拡大を目指す企の“窓口”として、早くも存在感を示している。
世田谷に居を構えるメディアスの「姉ageha」「LINDA μ's」は、製品PRに有効活用。雑誌への広告掲載、タイアップ企画などで“拡散”をアシスト。商品・サービス製品を消費者に認知させる販促手段として、立体的な訴求を可能にしている。
販路開拓と販促PR。2つの関連会社が生み出すチカラは、同社がつくりだすオリジナリティにこだわる製品づくりとシンクロし、OEM企業の域を超えたリターンをクライアントにもたらす。企画から開発、販促に加え、海外への販路開拓。まさに全てを兼ね備える受託メーカーとなった同社だが、安堵するどころかさらに気を引き締めている。
「JVで中韓などとのやり取りが増大する中で、なぜ日本が両国に後塵を拝しているのかがみえてきた。彼らはとにかくスピード感がすごい。感覚的には3倍は速い。さすがにそこまでは無理にしても、せめて1.5倍はクリアすることを課し、商機を逃さないよう、スピード感を持って業務に取り組んでいる」と同社常務取締役の篠田淳氏は危機感をにじませながら説明する。
企画から海外進出支援まで、受託を軸に業容をどんどん拡大する同社。ゼロからプラスαの製品を生み出し、さらに市場へ流通するところまでカバーできるレンジの広さは、単に関連会社を増やしたから可能になったのものではない。社員個々が、ビジョンを共有し、各クライアントの要望に応えてきた積み重ねの集大成だ。次世代型の化粧品OEMメーカーとして進化を続ける同社は世界も視野に入れながら、どこまでも成長を加速させる。
同社は、平成23年度に経済産業省と農林水産省による「農商工連携事業」の認定企業にも選ばれている。同事業は、農林漁業者と商工業者等が通常の商取引関係を超え協力し、互いの強みを生かして売れる新商品・新サービスの開発・生産等を行い需要の開拓を図る。新しいものを作りだす力に長ける同社ゆえに選定されたといえるだろう。
《農商工連携事業認定農園》
健康食品に使用する桑を栽培しています。
2014年5月には、美容雑誌「お姉さんアゲハ」を事業譲渡した。グループ内会社として、同社の運営とは線引きしているが、状況によっては柔軟に活用する意向。化粧品OEMメーカーとして、「発信」という武器も手にしたことで、同社の提案力との相乗効果も期待される。
既存のライフスタイルでは物足りないバブルを経験したアクティブな女性をターゲットにする美にどん欲なミドルのためのビューティー誌。ビューティーの最前線から実践を踏まえた情報に落とし込んだコンテンツが好評で根強い支持を集める。季刊。
【 株式会社 アンプリー 】
■化粧品、フレグランス等の受託製造及び研究開発
☆受託製造でのオリジナリティを活かす商品作りを提案。オリジナル化粧品はもちろん、オリジナルのフレグランス、業務用化粧品、特殊原料を使ったドクターズコスメまで幅広く取り扱っている。容器、パッケージ、原料等についてあらゆるケースで相談できる。
〒104-0061
東京都中央区銀座4-8-12
コチワビル5F
TEL : 03-3567-8666
FAX : 03-3567-6668
株式会社アンプリー 常務取締役 篠田淳氏
関連会社も増え、事業の幅は広がっていますが、私どもの軸はOEM。製造業として、つくることは当たり前ですが、単にクオリティだけでなく、プラスアルファでオリジナリティを追求していく。それに加え、関連会社のメディア活用で、販促PRもできますし、JVインターナショナルでは越境ECのサポートを行っており、企画から売れるところまでを意識したモノづくりをできるのが我々の強みです。一方で、中韓との取引の中で、スピード感の差を痛感している。もともと意識していたことだけに、今後はより、その部分の意識を高め、海外展開もにらみながら、柔軟にクライアントの期待に応え続けていきたいと考えております。
- 株式会社 アンプリー
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