情報提供 : アピ株式会社
スーパーフードの認知度が高まる中、続々と新しいフードが登場している。ビーポーレン は、まだ聞き慣れない人も多いかもしれないが、2017年注目のスーパーフードだ。働き蜂の足に団子のようにくっついているあの塊。あれが、ビーポーレン 。スーパーフードの名にふさわしく、計100種類以上もの栄養成分等を含む。熱視線が注がれるミツバチからの“第四の贈り物”を、徹底検証する。
ビーポーレンとは、ミツバチが花から集めた花粉を蜜と一緒に練り合わせ、団子状に固めたもの。ビー(蜂)が集めたポーレン(花粉)だからビーポーレンと呼ばれる。ミツバチは1日に50㎞以上の距離を飛び回り、一生の間に数千キロもの距離を飛行すると言われている。ミツバチの小さな体にこれほどの驚異的なスタミナとパワーを与えている栄養源が、実はビーポーレンなのである。はちみつがミツバチにとって重要なエネルギー源であるならば、ビーポーレンはミツバチにとって必須な栄養素を全て含んだ、いわば「生命の源」といえるもので、生きていくために必要不可欠な存在だ。
ミツバチの働き蜂は、ビーポーレンを摂取し続けることで女王蜂の成長に欠かせないローヤルゼリーを分泌することが出来るようになる。いわば、ビーポーレンはローヤルゼリーの原料とも言うことが出来る。それを考えてもビーポーレンが食物としていかに優れているかが分かるであろう。神秘に包まれるその栄養成分について、ビーポーレンを扱うアピが分析。これまでに学術研究で報告されているデータと合わせ、網羅的な調査を行っている。
その結果、驚くべき秘められた効果が明らかになった。含有されていたのは、ビタミン類12種、ミネラル類9種、アミノ酸23種、脂質21種、糖質5種、その他30種以上、計100種類以上もの栄養成分(上記参照)。特に、基本5項目ではタンパク質、食物繊維が、ビタミン類ではビタミンB1・B2・B6、ビタミンE、葉酸、ナイアシンが、ミネラル類では亜鉛、鉄、銅が豊富で、まさにスーパーフードの名にふさわしい、天然のマルチビタミン・ミネラルといえるほどの優れたスペックだった。
このことから分かるように食物として、人間にとっても恩恵の多いビーポーレンは、海外ではパーフェクトフードとも呼ばれ、滋養強壮に優れるナチュラルな食材として親しまれてきた。アメリカをはじめドイツやロシア、その周辺諸国などでは、粒のままの状態でサラダやヨーグルトなどと一緒に食されているようだ。
ビーポーレンが食用として広く流通するようになったのは養蜂器具が発達した第二次世界大戦後だと言われているが、実は、花粉は大昔から世界各地で摂取されてきた歴史がある。例えば、中世のスペインでは、花粉が鎮静剤になると考えられ、医療で用いられたと言われており、中国では、本草学の考えに基づき民間療法で用いられたとされる。また、アメリカでは、先住民のナバホ族が、トウモロコシの花粉を生命の象徴とみなして儀式に使用。トウモロコシでつくったモチにまぶして食したともいわれる。昨今では、ビーポーレンはスーパーフードとしてアメリカの書籍で紹介され、著名なセレブが愛用していると報じられたことから、俄かに脚光を浴びることとなった。
実は日本でも1980年代ごろから取り扱われてはいる。だが、花粉=花粉症のイメージなどもあり、諸外国のように積極的には活用されず、これまで目立つことはなかった。風向きが変わったのは、やはり昨今のスーパーフードブームだ。数々のスーパーフードが登場し、その認知度が高まる中、親しみやすいテイストと使い勝手の良さ、そして秘められた効果などが受け入れられ、一気に注目度が高まった。
日本市場での普及を先導するアピは、蜂産品の取り扱いで長い実績を持ち、その高いクオリティには定評がある。収穫シーズンには産地・スペインの養蜂場へ自社スタッフを派遣するなど、現地と太いパイプを築いている。ミツバチが生きていくために欠かせない栄養源とあって、人が収穫出来るビーポーレンの量は、ミツバチが収集したものの中からわずか1割程度と希少性が高い素材であるが、安定した数量を毎シーズン確保できる体制にある。トレーサビリティも確かで、安心・安全という側面でも抜群の信頼性があり、日本での普及を後押ししそうだ。
同社が扱うのは、従来の粒タイプと新登場のパウダータイプの2種類。パウダータイプは独自加工により殺菌し、素材本来の風味と色合いだけでなく、タンパク質、ビタミン類、ミネラル類等の五大栄養素を損なうことなく粉末化に成功した。
粒タイプは、スイーツやサラダ、ジュースの上にふり掛けたり、混ぜたりして、料理のトッピングとして使うのが一般的。パウダータイプは、パンやクッキーなどの焼き菓子、タマゴ焼き、ドレッシング、スムージーなど様々な料理の材料として使用できるほか、チュアブル錠やゼリーなどサプリメントの原料としても使用可能で、幅広い用途での活用が期待される。
パウダータイプを活用したレシピの開発も進んでおり(下記に一部を紹介)、着々と市場が形成されつつある。
スーパーフード市場の勢いは依然続いており、食べやすく、ミツバチ関連食品で親しみやすさもあるビーポーレンが、その一角に食い込むのもそう遠くないかもしれない。
ビーポーレンの国内流通を本格展開するアピでは、今後、エビデンス取得なども視野に入れ、機能性食品素材としての完成度を磨きながら普及啓もうを続け、同素材をはちみつ、プロポリス、ローヤルゼリーに続く蜂産品の“第4の柱”にまで育てていくとしている。
2015年時点で、5年で200%を超える成長を果たし、さらに伸長を続けている。日本では2014年ごろにブームが到来し、食品とサプリメントの中間の位置づけで、手軽でヘルシーな健康食として浸透しつつある。
花粉を蜜で固めた顆粒であるビーポーレン。スペイン産ビーポーレンのもととなる花は、主にシスタス属が挙げられ、ミツバチにとってすぐれた蜜源・花粉源である。シスタスは世界最古の芳香剤とも言われ、また、全草からとれる精油は、炎症抑制作用などがあり、医療にも使用されてきた歴史がある。
アピ株式会社
創業明治40年(110周年)
- ≪事業内容≫
- ●健康補助食品、医薬品の研究開発、受託製造販売
- ●蜂産品原料、加工食品原料、健康訴求原料の研究開発、製造販売
- ●養蜂資材、ポリネーション用の蜜蜂の製造販売
≪所在地≫
〒500-8558
岐阜県岐阜市加納桜田町1-1
TEL:058-271-3838
https://api-odm.com/
私たちは100戸以上のプロフェッショナルな養蜂家により構成された、スペインのカスティーリャ・イ・レオン州を拠点とする養蜂協同組合です。私たちは昔ながらのナチュラルな方法でビーポーレンやはちみつを生産しています。巣箱一つ一つから手作業でビーポーレンが貯め込まれたケースを取り出したり、はちみつが詰まった巣を取り出したりと、養蜂場で行われる作業は大変骨の折れる仕事ですが、日々ミツバチとともに働き共存することに誇りを感じています。私たちはEUにおける主要なビーポーレン生産者として、世界中の国々にビーポーレンを出荷しています。世界各国から愛されている私たちのビーポーレンを日本の皆様にもお届け出来ることを大変嬉しく思っています。
我々アピは30年以上のビーポーレン取扱い実績があり、生産地のチェックを欠かさず行っております。現地ではサプライヤーにより全ての養蜂家の生産状況がチェックされており、全製品のトレーサビリティが確保されております。今後も現地と協力しながらビーポーレンの品質向上に努めてまいります。
- 本特集は、アピ株式会社から提供された情報に加え、以下の図書、ウェブサイト、論文も参考とした。
- ・酒井哲夫. "ミツバチのはなし." 技報堂出版 (1992): 194.
- ・佐々木正己. "蜂からみた花の世界: 四季の蜜源植物とミツバチからの贈り物." 海游舎, (2010): 413.
- ・宮澤七郎. "花粉の世界をのぞいてみたら." NTS出版, (2012): 335.
- ・Bogdanov, Stefan. Pollen: Production, Nutrition and Health: A Review, http://www.bee-hexagon.net/pollen/, (accessed 2016-06-13).
- ・Campos, Maria GR, et al. "What is the future of Bee-Pollen?" Journal of ApiProduct and ApiMedical Science 2.4 (2010): 131-144.
- ・Paramas, Ana M. Gonzalez, et al. "HPLC-fluorimetric method for analysis of amino acids in products of the hive (honey and bee-pollen)." Food Chemistry 95.1 (2006): 148-156.
- ・Serra Bonvehi, J., M. Soliva Torrento, and E. Centelles Lorente. "Evaluation of polyphenolic and flavonoid compounds in honeybee-collected pollen produced in spain."
- Journal of agricultural and food chemistry 49.4 (2001): 1848-1853.
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