小ロットのOEM・受託製造、健康食品の製造開発【健康美容EXPO】

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不況に負けない経営哲学

健康食品、化粧品のOEM・受託製造で大切なのはひととのつながり

OEM製造で必要なものは、実はひととのつながり

「正直、それほどうまみがあるわけではありません」。 グラート・山口博社長は、受注増にも決して白い歯をみせない。

ここ数年、同社へのオーダーで急増する小ロット製造だが、手間の割に利幅が少ないからだ。それでも山口社長は、今後も小ロット製造を控える気はないという。1件でも多くの受注を取るため、売り上げを1円でも上げるため。いずれも違う。その理由について山口社長は、キッパリ言う。「人とのつながりを大事にしたいんです」。

小ロット製造を受託するグラートだが、実は全ての設備を自前で備えているわけではない。受注してから製造までには原料メーカー、工場、パッケージ会社などさまざまな関連企業と密接なパートナーシップを結び、完成に至る。さまざまな企業とのつながりのもと、その中間に立つポジションだけに、利益至上主義では信頼は得られない。そのことを山口社長は、体で分かっている。

同社がしっかりと立場をわきまえているからこそ、パートナー企業も小ロットという“ありがたくない”オーダーにも快く対応。だからこそ、グラートの小ロット製造は、柔軟性に富んでいる。

グラート社の小ロットOEM受託製造ネットワーク
(図1:グラート社の小ロットOEM・受託製造ネットワーク)

小ロットOEMの8割が新規参入のその理由

小ロットOEMの8割が新規参入
グラート社の健康食品OEM受託製造の流れ
(図2:グラート社の健康食品OEM・受託製造の流れ)

そうした誠実で真摯な姿勢がじわじわと浸透し、同社には新規参入企業からのオーダーがことさら急増している。

その割合はなんと8割にも及ぶという。 加えて、昨今は不況のあおりで企業のリスク低減傾向が加速。正販売前に売り上げ見込みをチェックするテスト販売の需要が増加し、融通の利く小ロットのニーズが増している。

さらに、消費者レベルでも安心安全意識の高まりから、製品の鮮度に対するこだわりが強まり、ここでも小ロットへの需要が膨らんでいる。 複数の要因から市場での小ロットへのニーズが膨らみ、同時にその受注内容は多様化している。

だが、並行してパートナー企業のネットワークも拡充しており、それらに柔軟に対応できるのも同社の強みだ。現在では、ドリンク、焼き菓子、打錠、ハード、ソフト…など「一通りは対応できる」と胸を張る。


健康食品の小ロットOEM・受託製造は、本業を安定させることが肝要

OEMの受注は本業を安定させることが肝心

いまでは同社の代名詞ともいえる「小ロット製造」。だが、もとはといえば顧客のなにげない要望からスタートしたサービス。

利幅の少ないサービスだけに山口社長は「小ロット製造の受託だけではやっていけません」とハッキリ言う。本業のオリゴ乳酸LACの原料供給、自社工場での受託加工を行う真空凍結乾燥事業などが安定しているからこそ、同社は迷うことなく小ロット製造にも取り組める。

「利幅の少ない小ロット製造ですが、関わった企業の製品が最終的にヒット商品になったりすれば、やりがいを感じますし、うれしいですよね。

さらにいえば、小ロットからのお付き合いで大口へと発展していけばよりうれしい。とにかく、今後も小ロットの受注には親身に対応して、もっと業界内でお役に立てる企業になりたいですね」(山口社長)。

すでに技術、素材を持っておりこれから業界への本格参入を検討する企業、全くのゼロから業界参入を視野に入れる企業は、まずは同社の門をたたくのが、成功への近道といえるかもしれない。

グラート社が目指す機能性食品
(図3:グラート社が目指す機能性食品)

OEMのグラート 代表取締役インタビュー

グラート 代表取締役インタビュー
EXPO編集部:
小ロットの受注が順調のようですね。

山口氏:
グラート 品質管理

「おかげさまでオーダーは増えてきています。背景にはこういうご時世で各社とも思い切った投資ができない中、リスクの少ない小ロットのニーズが膨らんでいることが考えられます。

もともとは研究開発用の小ロット案件はコンスタントにありましたが、最近はテスト販売用に少量生産する案件が増えています。市場性をみてからいける、と判断してから正販売するワケですね。あとは、定期購入する顧客へより鮮度のいいものを届けるための小ロット製造も多くなっています。」


EXPO編集部:
小ロット受注における御社の強みはどこにあるのでしょうか。

山口氏:

自社で全ての設備を持っていないとうことではないでしょうか。というのも、そのことによって、案件により、最適の振り分け先をこちらが、ナビゲートできますので、結果的に柔軟性のある受注が可能になっています。ですから、クライアント企業にしてみますと、やりたいことができる企業を探す前に、とりあえずウチへ振っていただくことで、たいていの案件は処理ができます。

そういう意味では強みは幅広いネットワークということがいえると思います。現在では、ドリンク、焼き菓子、打錠、ハード、ソフトなど、一通りのものに対応が可能です。少々、難しい案件でも、ネットワークがあるので、なんとか探し出して実現することも不可能ではありません。


EXPO編集部:
小ロット製造はグラートの代名詞になりつつありますね。

山口氏:
グラート 山口社長

ありがたいことではありますが、正直、小ロット製造だけではやっていけません。本業のオリゴ乳酸LACの原料供給、自社工場での受託加工を行う真空凍結乾燥事業などが安定しているからこそ成り立っています。

とはいえ、小ロット製造を手がけてからはパートナー企業やクライアントも含め、本当にいろいろな企業とつながりができるようになりました。そうした中で、新規参入企業のお手伝いをしたり、あるいは手がけた商品がヒットしたりすれば喜びを感じます。ですので、小ロット製造は、今後もしっかり継続し、親身に対応することでお役に立てる企業になれればと思っております。


EXPO編集部:
最後に今後の展望をお聞かせ下さい。

山口氏:

この業界に携わり10年以上になりますが、人脈が着実に広がりました。ですので、小ロットの案件に関しましては、特に新規様であったり、どこに頼んでもダメだったという案件でも弊社へ声をかけていただければと思います。また、そういう会社になりたいと思っています。

今後はコーディネート業のようなスタンスになっていくとは思いますが、薬事法などの法律も含め、ゼロからでもいろいろと相談にも乗り、業界の発展に貢献できればと考えています。

会社全体的なことを申しますと、自社の商品を充実させ、ネットなどをメインにその販売に注力していきたいと思っています。そうすることで一般の消費者にも弊社のことを知っていただけるようにしていきたいと考えています。


グラート

株式会社GLART(グラート)は企画・製造・パッケージまでサポートします。

グラートの主なOEM製造整備

グラートの主な製造設備
真空凍結乾燥機

真空凍結乾燥機

真空凍結乾燥機は、色・香気・成分・形状の保存ができ、低温(マイナス50℃前後)処理できます。

流動層造粒乾燥機

スプレードライヤ

スプレードライヤは、液体をミスト状に噴霧し、熱風と接触させることで粒状に乾燥させる粉末加工装置です。

高速練合・混合機

高速練合・混合機

円筒槽内で高速回転する造粒刃の作用で、混合・造粒・混練などが1台で可能です。

破砕・整粒機

破砕・整粒機

真開放の円筒スクリーン内の高速回転刃による切断作用と撹乱気流により投入された材料を破砕・造粒・整粒するものです。

グラートの主なOEM加工

主な加工

原料の素材によっては、その特性により加工方法の限定もしくは難解な素材もあり要望に即さないケースも発生いたします。

OEM主な加工

グラートの主なOEM包材

主な包材
主な包材

・容器の形態
・分包フィルム (ピロー包装:アルミロール)
・化粧箱・ラベルのデザイン
・化粧箱・容器ラベル等の印刷

グラートへのお問合せ

グラート、OEMへのお問合せ

株式会社GLART(グラート)
〒242-0027
神奈川県大和市下草柳1570番地
代表 046-262-7897
info@glart.co.jp
http://www.glart.co.jp/


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