ノコギリヤシは、北米原産で、ヤシ科セレノア属の低木の常緑性植物です。主に北米南東部の沿岸地帯に分布し、ジョージア州、フロリダ州の大西洋岸にそって低木密生林を作っています。属名は、ハーバード大学の著名な植物学者セレノ・ワトソン(1826~92)にちなんだものです。
ノコギリヤシは、北米南東部に分布し、群れをつくる根茎性のヤシで、45cm~1mに広がる青緑~黄緑色の披針形の葉をもち、この葉がノコギリのような形をしているためノコギリヤシ(Saw Palmetto)と名がつきました。夏に芳香性の小さいクリーム色の花が咲き、卵型、長さ約2.5cmのブルーブラックの実がなります。
この実を餌にしている動物は、健康なことで有名であり、実や実の加工品を常食にしていた入植者に同様の健康維持における効果が現れたのも観察されています。