馬油自体は非常にべっとりしていますが、肌に塗ると直ぐにサラサラになります。これは馬油の強力な浸透力によります。ではなぜ、馬油の浸透力が強いのでしょうか?
脂肪は、その分子構造によって飽和脂肪酸と不飽和脂肪酸の二つに分けられます。一般的に、動物性油脂は飽和脂肪酸が多く、植物性油脂は不飽和指肪酸が多く含まれています。不飽和脂肪酸は飽和脂肪酸と比べて融点が低く、つまり低い温度で液状になりやすいのですが、馬油にはこの不飽和脂肪酸が多く含まれています。
また、馬油の飽和脂肪酸と不飽和脂肪酸の構成比率は人の皮脂に比較的似ており、これらの点が人肌への浸透力に繋がっています。
【こんなときにお薦めです】
・肌に潤いを与えたい
・髪の毛に八リを与えたい
・ひび、あかぎれ
・ニキビ
・日焼け肌
・やけどした時
・水虫や皮膚のかゆみ
・小じわが気になる
馬油はその強い浸透力により、一部は皮下ヘ浸透するととによって角質層から皮脂膜まで満たします。この結果、次のような作用が期待されます。
【期待される効果】
・保湿作用
皮膚の隙間に浸透して、細胞間に皮脂が満たされて潤った状態になります。
・マッサージ作用
皮膚表面に膜を作るため肌が保温され、結果的に血液の循環を促進します。
・抗炎症作用
炎症を抑え、熱を取り去ります。このため、昔からやけどの治療に用いられてきました。
・殺菌作用
皮下組織にまで浸透した馬油は皮膚に薄い膜を張るため、病原菌の進入を防ぎ、また細菌の増殖を抑制すると言われてます。
・ニキビ予防
α-リノレン酸がニキビの原因となる皮脂の過剰分泌を抑えます。
【製品例】
・スキンケア製品
保湿クリーム、フェイシャルオイル、ハンドクリーム、洗顔料 等
・ボディケア製品
レッグケア、フットケア等
・ヘアケア製品
シャンプー、コンディショナー、ヘアパック、トリートメント等
・健康食品
サプリメント等