【第2回】5.27update
PR=広報(パブリック〈公衆〉リレーション〈関係〉)と言います。「広告」がCMスペースを買い、ターゲットに対し企業意志が100%ストレートに伝達できるのに対して「PR」とは企業が世に知らしめたいニュースをTV局に提供し番組で情報が紹介されることを言います。でも、ここで一つ疑問がわきます・・・・・ 広告がストレートに企業情報を伝えられるのに対し、PRはTV番組担当者が介在(第三者介在)するので広告より宣伝効果が低いのでは・・・・?しかし、このTV番組制作者(第三者)が介在する事が最も重要なのです。
ある美容器具があるとします。宣伝のためTVCM枠を代理店から買い、この美容器具がいかに良いか得々と説明をします。 一方TVPRでは 朝の情報番組などで司会の局のアナウンサーやタレントが実際に美容器具を使い番組内でコメントを言います。
あなたならどちらの言うことを信用しますか?
企業情報というものは、第三者が介在する事で情報の信用度が極めて高いものになります。コマーシャルで商品を企業側が紹介するより、TV番組で司会者、タレントが紹介する方がはるかに信用してしまうものなのです。これは番組制作者が「これを売りたい!」という意志がないこと、「視聴者にとって悪いものを紹介しない」と言う放送事業者として法令遵守の立場にあるからです。そのことは一般にTVを見ている消費者がいちばんわかっていることと思います。
つまりTVPRは マスコミという第三者の報道と言うプロセスを通じて、企業の発信する情報をステークホルダー(企業周辺の利益関係者)に伝達するのが役目で、一度情報が伝われば社会性・信頼性の高いマスコミのポジションを経由している点からも相乗効果が最大限発揮され、広告ではありえない極めて効果効率の高い結果を生み出します。
またTVPRはコスト面でも広告より10分の1ほどで済ませられ、同じ金額を宣伝に投下してもより多くの人に信頼できる情報を届けられるといえます。TV番組の視聴率は1%が40万人の視聴者とされています。視聴率10%なら400万人の視聴者になります。番組で商品が紹介されたらいっぺんに400万人の方々に商品情報がおくれるというわけです。これは広告では実現できないことです。