ハスの葉は、表面の微細構造の特性により、決して濡れることがありません。ハスの葉の表面に付いた水は表面張力によって水銀のように丸まって水滴となり、泥や小さな昆虫、その他異物を絡め取りながら転がり落ち、いわゆるセルフクリーニング作用で葉がきれいに保たれ、光合成が行われます。この現象はロータス効果と呼ばれ、多くの植物にも同様な現象が見られます。
「ドライバリア365」は、ナノテクノロジーにより自然界のロータス効果を再現し、透明なコーティングにより水や汚れを弾きます。しかも、一見相反する撥水性と通気性を保持しますので、繊維などの素材特性を損ないません。
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■ ドライバリア365の特長
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◎ 耐久性のある撥水、撥油・防汚コーティング
◎ 長期の汚れ防止
セルフクリーニング作用で、埃やゴミは表面に浮いたような状態になるので、素材をクリーンに保ちます。
◎ 素材の風化防止
コーティングにより素材の劣化を防ぎます。
◎ 通気性の保持・繊維などの通気性はそのまま保持。
◎ 防湿性
コーティングされた素材への湿気の侵入を防ぎます。
◎ 高い耐熱性(最大450℃)
耐熱コーティングではありません。
◎ 安全性
吸入すると呼吸器系の中毒事故を引き起こすフッ素化合物やシリコーンを使用せず、安全性の高い非結晶※SiO2(二酸化ケイ素)を使用しています。
※ 非結晶SiO2は安全性が高く、IARC(国際ガン研究機関)の評価では人に対する発がん性が認められず、分類できない作用物質とされています。これに対して、結晶性SiO2は極めて発がん性の高い物質に認定されています。昨今問題になっているガラス繊維やアスベストが類似します。結晶性の粒子が呼吸器に刺さることにより重大な中毒事故を引き起こします。
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■ 撥水加工と防水加工の違い
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ドライバリア365の撥水理論は、繊維に成分を浸透させ、素材の通気性を保ちながら水を弾きます。水滴は弾きますが、繊維の隙間よりも小さな湿気などは両方向へ抜ける事ができますので、熱や湿気を閉じ込めません。同時に素材の通気性を保持しているため、水の勢いや水圧が強いと繊維の隙間から中へ入ってしまいます。防水加工は、繊維の隙間までコーティングして埋めてしまうことで水や湿気を完全に遮断しますが、通気性が無いため、汗や熱などが滞留します。
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■ ドライバリア365の成分 SiO2(二酸化ケイ素)について
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◎ 成分特性
SiO2(二酸化ケイ素)は、耐高熱性があり、数百度の熱を加えても燃えず、劣化の要因となる酸性雨などから長期間素材・素材を守ります。
◎ 撥水性
SiO2は素材自体優れた撥水性を有します。
◎ 防汚性
形成された皮膜は汚れをつきにくくし、表面の汚れが取れやすいので容易なセルフクリーニング作用があります。
◎ 防湿性・防藻性
汚れを付きにくくするだけでなく、湿気を防ぎカビ等も付きにくくなります。
◎ 安全性
SiO2は日本国内でも食品や錠剤にも使用されている安全な素材で、錠剤を飲みやすくしたり、割れ、有効成分の保護などのための『コーティング剤』としても使用され、飲んでも体の中に吸収されずに体外に排出されます。
【世界基準の安全性 ホーエンシュタイン研究所のエコパスポート取得】
「ドライバリア365」は、繊維製品の安全性に関する世界的権威のドイツのホーヘンシュタイン研究所のエコパスポート認証を取得した唯一の撥水製品です。エコパスポートでは国際的な繊維安全基準であるエコテックス100基準で「ドライバリア365」は安全性が証明されています。「ドライバリア365」は従来の撥水剤に使用されているフッ素化合物やシリコンなど吸入すると呼吸器系の中毒事故を引き起こす物質を使用していません。安全性の高い非結晶※SiO2(二酸化ケイ素)を使用しています。
【用途例】
スニーカー、革靴、バック、服、帽子、スカーフ、日傘、雨傘、着物、帯、ソファー、クッション、カーペット、畳、カーテン、カーシート、テーブルクロス、エプロン、こたつカバー、便座カバー、ウッドデッキなど