シクロデキストリン(cyclodextrin)は、「シクロ(cyclo=環状)」と「デキストリン(dextrin=オリゴ糖)」の合成語で、「サイクロデキストリン」、「環状オリゴ糖」ともいいます。また略称になりますが、アルファベットの頭文字を取ってCD(シーディー)とも呼ばれます。弊社の原材料はトウモロコシのでんぷんから作られており、100%天然素材です。
1970年代後半から、シクロデキストリンはキャンディー、ガム、スープに使用されてきたましたが、最近ではさらに製パンやケーキ、粉末食品、菓子類、インスタント茶、インスタントコーヒーなどにも広範囲に利用されるようになってきています。飲料向けでは、有効成分の苦味渋味を低減する目的でもシクロデキストリンが使用されています。機能性食品やサプリメントではコエンザイムQ10や、αリポ酸、アスタキサンチンなどといった生理活性物質のCD包接体が市場で注目されています。
また2007年にα、β及びγ−シクロデキストリンの全てが食品添加物として認められました。通常の難消化性デキストリンには見られない抗アレルギー効果(ヒト)や、動脈硬化の原因となる悪玉コレステロール(LDL)の元となる飽和脂肪酸を選択的に吸着し排泄(マウス)する効果が確認され、大変注目を集めていいます。
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≪シクロデキストリンの性質≫
シクロデキストリンは、ブドウ糖が連なってできたオリゴ糖の両端がつながって輪(環)になっています。ブドウ糖が6つ結合して輪になったものを「α−シクロデキストリン」、7つ結合して輪になったものを「β−シクロデキストリン」、8つ結合して輪になったものを「γ−シクロデキストリン」と区別しています。それそれ性質や働きなどにも大きな違いがみられます。
◆α−シクロデキストリン
α−シクロデキストリンは難消化性であることから、食物繊維としてメタボ素材等にも用いられています。またアレルギーや血糖値に関する結果も報告されています。詳しくはお気軽にお問合せ下さい。
大きさ:0.5〜0.6nm
特徴:難消化性、水溶性
◆β−シクロデキストリン
芳香シートや消臭スプレーなどの家庭用品や医薬分野で注目されています。詳しくはお気軽にお問合せ下さい。
大きさ:0.7〜0.8nm
特徴:難消化性、難水溶性
※β−シクロデキストリンは、水にわずかしか溶けません(1.8g/100gの水、25℃)。
◆γ−シクロデキストリン
γ−シクロデキストリンはコエンザイムQ10の機能を発揮するための研究・開発が注目されています。詳しくはお気軽にお問合せ下さい。
大きさ:0.9〜1.0nm
特徴:消化性、水溶性
≪シクロデキストリンの働き≫
シクロデキストリンはブドウ糖が環状に連なっていますが、構造的にはちょうどフタと底のないカップのような立体的なカタチ(円錐台形)になっています。内側は親油性(油になじみやすい性質)、外側は親水性(水に溶けやすい性質)を示す、たいへん特異な性質をもちます。シクロデキストリンは水に溶けない油分に対しても、その内部空洞に油分を取り込み、そして外側は親水性を示すことで、きわめてスムーズに水になじみます。
※シクロデキストリンは、他に類をみない特性に富む、さまざまな作用を示します。
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