従来の高速攪拌機では得られなかったシャープな粒度分布と、ナノ粒子の微粒化が、"薄膜旋回法"という攪拌原理により可能になりました。
処理液は、高速回転するPCホイールによって容器内壁に沿って薄膜状になり、数千Gもの遠心力を受けながら高速旋回します。この時、容器内壁面との速度差により生ずる「ずり応力」を受け、液滴は一瞬で薄く引き伸ばされ引きちぎられ、凝集体は解砕されます。つまり、ビーズミルや高圧ジェットミルのような衝撃破砕型とはまったく異なる分散原理のため、新たな分散アプローチが可能です。
平成15年度 化学工学会技術賞受賞
【特長】
・粒子設計が可能です。(ナノメータから数十マイクロメータの粒子を任意に設計し、かつシャープな粒度分布にそろえる)
・衝撃を与えない分散法のため、粒子表面にダメージを与えません。
・2次凝集をほぐす分散効果に加え、再凝集防止効果も期待できます。
・金属コンタミレス対応も可能です。
【用途例】
化粧品:基礎化粧品(クリーム、乳液、化粧水)
医薬品 :DDS用薬剤、リポソーム、脂肪乳剤
食品:香料、食品添加物
化学品:インキ、トナー、樹脂、コーティング剤
電池デバイス:燃料電池、リチウムイオン電池、キャパシタ
エレクトロニクス:セラミック材料、金属材料、IT関連材料、ディスプレイ材料
※生産機もあります